2014年7月3日10時39分
●相馬双葉漁協
相馬双葉漁協によるミズダコなどの水揚げが2日朝、相馬市・原釜の松川浦漁港などで始まった。今年で3年目となる沖合たこかご漁の試験操業。初めて新地、鹿島、請戸(浪江町)などの支所からも参加し、計22隻が1日未明から出港して仕掛けたかごを回収した。
試験操業委員長の石橋清巳さん(61)は「去年よりも多くの船が出たが、水温のせいか手応えはいま一つ」。漁協の自主検査で放射性物質は未検出だったが、「より心配なのは、東電の地下水バイパスの放水後、初の漁だけに、いくら安全と言っても消費者がどうとるか……」と話した。
東京電力の同日の発表によると、地下水バイパス揚水井戸の一つからは、放射性物質トリチウムが1リットルあたり2300ベクレルが検出された。濃度も上昇幅(前回から800ベクレル)も過去最高となった。