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IT活用先進企業が、データ活用の教科書「DMBOK」に注目する理由
新人営業のD太君と先輩SEのM子さんの今日の訪問先は食品会社のP社です。「データ資産をビジネスの強化に生かしたい」。それが経営トップからIT部門のZ主任とKさんに課せられたミッション。DMBOK(ディンボック)というデータ管理に関する知識体系を軸にデータ活用に取り組むことを進言しました。
Z主任 いやー、参ったよ。
D太 どうしたんですか?
Z主任 「我が社もソーシャルメディアに流れているビッグデータ活用に乗り出しましょう」と社長に進言したんだ。
D太 そうしたら?
Z主任 「その前にやるべきことがあるんじゃないか? 商品単位や地域別に受注データや販売データを見たいと指示しても、それすらなかなか出てこないじゃないか。会社が所有しているデータ資産をビジネスの強化に活用する体制をつくることが、IT部門の役割だろう」と言い渡されてしまったよ。
M子 業務システムごとにデータの形式がバラバラだったり、データの粒度がまちまちだったりしていませんか?
Z主任 実はそうなんだ。会計システムから始まって業務システムを個別に開発してきたので、業務システム間でデータの整合性が取れていない状況だ。そこを改善することが一歩だね。そのために、何をしたらいいんだろうか。
D太 DMBOK(ディンボック)をべースにしてスタートしましょう。
Z主任 いきなりだね。いったいそれは何?
D太 Data Management Body of Knowledgeの略で、データ管理の専門家で構成される米国のDAMA(デイマ)インターナショナルという非営利団体が作成したデータ管理の知識体系です。「データマネジメント知識体系ガイド」という名前で日本語訳の本も出版されています。
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