アマゾン、アプリ内課金めぐり米FTCと争う構え
[サンフランシスコ 2日 ロイター] - 米インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コム(AMZN.O: 株価, 企業情報, レポート)が、スマートフォンなどのアプリ内で子どもが買い物をした際の取り決めをめぐり、米連邦取引委員会(FTC)から求められた罰金の支払いに同意していないことが分かった。ロイター通信が閲覧した関連文書で明らかになった。
FTCは1月に和解した米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)と同様の対応をアマゾンに求めており、同社が応じなければ訴訟を起こす可能性がある。
問題となっているのはアプリ内での課金。スマホやタブレット型携帯端末に無料でダウンロードされたアプリ内で、登録されたクレジットカードを通して追加サービスの料金をユーザーに課金する仕組み。消費者側は子どもの無断利用で高額の課金が行われていると主張している。
FTCは訴状の草案で、アマゾンの機器上で子どもが無断利用したアプリ内課金は数百万ドルの規模に達し、関連する苦情は数千件に上ると指摘。アマゾンは先月になるまでアプリ内課金の取り決めを変更しなかったと批判した。
一方、アマゾンはFTCに提出した文書で、アップルの条項に盛り込まれた要件を既に満たしたか、それを上回る内容となったと反論。アマゾンの次席法務顧問、アンドルー・ドボア氏は1日付の書簡で「事実が非常に異なるにもかかわらず、FTCはアップルとの前例に固執しており、われわれに選択肢は残されていない。裁判で当方の立場を主張していく」との考えを示した。
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