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【コラム エンジョイボウリング】プロが教える「球質」 名和秋2014年2月14日
ボウリングには回転のかけ方によって主に3種類の球質があります。それがフックボール、ストレートボール、バックアップボールです。どのような時に投げ分けるのでしょう。今回は名和秋さん(34)がレクチャーします。 最もスタンダードな投げ方 フックボールリリースする瞬間 親指の方向は10時レーンを真っすぐ進み、途中からクッと曲がる軌道のボールで、最も基本となる球種です。ストライクはフックボールで狙います。投げ方の回でも紹介しましたが、リリースする瞬間に利き腕の親指の方向が時計の10時の針を指しています。この投げ方がスタンダードですので、自然なフォームで正しくリリースしたボールは必ずナチュラルにフックします。ハウスボールの場合はボールの構造上、大きく曲がることはありません。 野球で言うと、手前で少し曲がるカットボールのような軌道をイメージすればいいかもしれません。
スペアを取るときに使う ストレートボール簡単に見えて…実は難しいピンに真っすぐ向かっていく軌道のボールで、初心者の方に多く見られます。ボールが縦回転でレーンを転がっていくため、厳密に言うと難しい投げ方です。主にスペアを取るときに使います。 スペアの取り方は次回からレクチャーしますが、7番や10番といった端のピンが残った場合など狙いのスパットを軸に、レーンに平行ではなく、対角線で投げるのが基本です。しかし、右投げで10番ピンを狙った場合にフックボールを投げた場合はボールが膨らんでガターに落ちる恐れがあります。その時に投げるのがこの球種。リリースの瞬間に親指は時計の12時の針の方向を指している投げ方です。プロも2投目はストレートボール用のスペア(カバー)ボールを用意しています。 初心者に多い「シュート」 バックアップボール野球で言えば、シュートのように曲がっていく軌道のボールです。これも腕力が弱い初心者によくみられる球質ですが、手首や腕が柔らかくないと故障を招いてしまう恐れがあります。投げるときに、自然にバックアップボールの軌道になってしまう場合は矯正をお勧めします。私も投げることはできますが、よほどのことがない限り使いません。ちなみにリリースの瞬間は親指の方向が1〜2時の方向を指します。P★リーガーではバックアップ専門に投げるアマチュアの岩見彩乃さん(24)がいます。 カーブボール厳密に言うと、あと1つ「カーブボール」という球質があります。リリース直後から大きな弧を描いて曲がっていく軌道のボールで、フックボールの発展型という位置付けです。強い横回転がかかったボールですが、曲線が大きくコントロールが難しいです。トップボウラーでも自由自在にこなせる人はごく一部です。 名和秋(なわ・あき) 1979(昭和54)年11月15日生まれ、34歳。東京都出身。163センチ、右投げ。東京農大一高、国学院大を経て2002年にプロ入り(35期)。父正年さんはドリラー(ボールの指穴開け技術者)、母礼子さんは元プロボウラー。公認パーフェクトは2回。プロ通算2勝。昨年10月にレギュラーツアー初Vを飾った。P★リーグでは第2戦で優勝。キャッチフレーズは「サイレント・ビューティー」。相模原パークレーンズ所属。 取材協力・相模原パークレーンズ 【住所】相模原市中央区相模原2の7の4((電)042・755・1110) 【営業】年中無休。平日午前10時〜翌午前1時(金曜・祝前日は翌午前3時まで)、土曜午前9時〜翌午前3時(日曜・祝日は翌午前1時まで) 【通常料金】1ゲーム580円(一般) 【アクセス】JR横浜線・相模原駅南口から徒歩3分 ボウリング豆知識 九柱戯を題材にモーツァルト作曲クラシックの偉大な作曲家、モーツァルトの作品にボウリングを題材にしたものがあります。1786年にウィーンで作られた「ゲーゲルシュタット・トリオ」と呼ばれる曲です。ゲーゲルシュタット(九柱戯)とは、中世ドイツで流行したボウリングの原型のような遊戯で9本のピンを使って行われました。 曲の正式名称は「ピアノ、クラリネットとビオラのための三重奏曲 変ホ長調 K498」。九柱戯に興じながら作ったとの逸話が残っています。クラリネットを独立して扱った最初の作品とされ、ゆったりとした曲調が心を癒やしてくれます。 ちなみに同じ時期に作曲された「ホルンのための二重奏曲 K487」の楽譜にも「九柱戯をしながら」というただし書きがあるそうです。 (鶴田真也) (毎週金曜日の紙面に掲載。紙面では他に「P★リーガー名鑑」も掲載しています。) PR情報
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