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【コラム エンジョイボウリング】プロが教える「ストライクのメカニズム」 谷川章子2014年2月7日
ストライクのメカニズムを紹介します。これまでも1番ピン、3番ピンの間、いわゆるポケットを狙いましょうと説明しましたが、実際にどんなピンの倒れ方が理想的なのかご存じでしょうか? 今回は谷川章子さん(36)がレクチャーします。 1、3番ピンの間狙うストライクを出すには1、3番ピンの間、いわゆるポケットを狙います。ボールが厚めに入って1、2番ピンに当たることもありますが、そこも実はストライクの狙い目。ただし、業界用語ではブルックリン、裏ポケットとも表現され、たとえストライクが出てもラッキーショットに受け止められ、あまりイメージは良くありません。 ポケットを狙うには理想的な入射角度があります。それが3〜6度。真っすぐのボールで1、3番ピンに当てるとストライクになる確率は約25%。一方、約5度の角度で当てると約80%というデータもあります。ピンがドミノ倒しのように倒れることを「ピンアクション」といいます。鋭いピンアクションを生むためにはピンを横に払い飛ばす力が必要で、ある程度の入射角度をつけなければなりません。
プロでも残りやすいのが10番ピン(左投げは7番)です。3〜6度の入射角度で当たった場合は3番ピンが、6番ピンをはじき、6番ピンが10番ピンをはじきます。それがハウスボールですとマイボールよりも曲がらないため、3〜6度という入射角度をつけるのは非常に難しく、右サイドのピンが残りやすいです。 理想的なストライクのメカニズムは、ボール自身がポケットの1、3番ピンをまずは倒し、続いて5番ピン、9番ピンとなぎ倒していくこと。右サイドについては先ほど説明した通りで、左サイドに見えるピンについて1番ピンが2番ピンを倒し、順に4番ピン、7番ピンを倒していくという流れになります。 重すぎると制御難しくあとはボールの重さもストライクに関係します。ピンも重さが約1.6キロありますので、初心者の女性が投げるような軽いボールだと抵抗に負けてピンにはじかれてしまう場合があります。ですから、たとえポケットに入ったとしても、うまく真ん中のピンをなぎ倒してくれず、ボールは反動で右サイドに向かってしまいます。
なるべく重いボールを選んだ方がストライクを出しやすいですが、使いこなすのが難しいというデメリットもあります。一方の軽いボールでもスピンをかけやすく、スピードも出しやすいメリットもありますので、身の丈にあったボールを選ぶ必要はあります。 基本的な狙い方は常に2番スパットを通すことです。ハウスボールのように曲がらない場合は、角度をつけるために立ち位置を調整することになります。もちろん、狙うスパットは変えてはいけません。 ボウリングは10本のピンをはじき飛ばすストライクを出すことが醍醐味(だいごみ)です。ストライクのメカニズムを頭の中に入れておけば、自分の癖や欠点を見つけやすくなり、上達につながります。 谷川章子(たにがわ・あきこ) 1977(昭和52)年10月25日生まれ、36歳。愛知県出身。167センチ、右投げ。愛知・享栄高時代はソフトボールの選手。ビューティーカウンセラーとして一般企業に勤めていた23歳の時にボウリングを始め、2004年にプロ入り(37期)。公認パーフェクトは5回。プロ通算5勝。P★リーグでは第10戦で優勝。キャッチフレーズは「ビューティー・ハニー」。グランドボウル所属。 取材協力・岡崎グランドボウル 【住所】愛知県岡崎市日名北町1の1((電)0564・22・5522) 【営業】年中無休(午前7時から翌午前5時) 【通常料金】1ゲーム600〜700円(一般) 【アクセス】愛知環状鉄道北岡崎駅から徒歩1分 ボウリング豆知識 「ターキー」由来は景品からボウリングで3回続けてストライクを出すことを「ターキー」といいます。もともとはシチメンチョウ(七面鳥)を指す言葉ですが、その由来には諸説あります。 米国では感謝祭を七面鳥料理で祝う習慣があり、19世紀に3連続ストライクを出した人に景品として生きた七面鳥が贈られたことにちなんでいるそうです。これが定説になっています。昔は3連続も難しいとされる時代だったのでしょう。 そのほかに米国の先住民が1本の矢で3羽の七面鳥を射止めることができた、ストライクのマークを3つ並べた形が羽を広げた姿に似ている−などの説もあります。 一方、米国の映画、演劇業界で「ターキー」は不入りや失敗作を意味するスラングで、あまり歓迎されない言葉だそうです。 (鶴田真也) (毎週金曜日の紙面に掲載。紙面では他に「P★リーガー名鑑」も掲載しています。) PR情報
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