大きな変化を迎えるゲーム業界を謳歌するEAのPeter Moore氏「流れに逆らっても損をするだけ」
基本プレー無料ゲームの普及などによって大きく変わりつつあるゲーム業界だが、Electronic Artsの最高執行責任者Peter Moore氏は、こうした状況を黄金時代の到来と見なしている。
Peter Moore
ゲーミングの黄金時代が到来しつつあると考えている。いつでもどこでも、どんな価格帯でも、自分のスケジュールに合わせてゲームを楽しむことができる。そうしたゲーム体験を提供することが我が社の仕事だ。大作フランチャイズでは、全てを結びつける。
とはいえ、ゲームをサービスの一環と捉えるこうした動きは、万人に受け入れられているわけではない。
Peter Moore
試練はというと、ゲーミングが成長するにつれ、居心地の悪さを感じるコア層がいるという点だ。フラストレーションを感じることはないが、時代が違うんだから仕方が無いだろうという気持ちになることもある。時代が変われば、ビジネス・モデルも変化するものだ。消費者層も変化するし、彼らは異なる期待を抱いている。そういった層を謳歌するか無視するかは自由だが、我々EAは謳歌する方を選んだということだ。
悲しいことに、私が口にすると議論の的になってしまうのだが――コア層は今までとは違うという理由で拒絶してしまう。破壊的で、昔とは違うと言ってね。かつては、ディスクをトレイに入れたり、カートリッジを挿し、座ってゲームをプレーした。それが今では若い層だけでなく、なんとお年寄りたちもゲーミングに参加しているんだよ!
そうした反対意見に理解を示しつつも、ビジネス・モデルの多様化はゲーム業界にとってポジティブなことだとMoore氏。
Peter Moore
基本プレー無料や小額課金を導入したゲームが存在するという事実を嫌うコア層の気持ちは理解できる。必ずしも好きになる必要はないんだ。それが結論だろう。私も同じで、物によっては私も頑固ジジイになってしまうが、進化の流れがあるなら、その流れに逆らっても損をするだけだ。この業界に必要なことは何かという見方をすれば、数十億人がゲームをプレーしているという事実を謳歌する必要があるんだよ。
Moore氏は、時代の逆らうことは音楽業界と同じ過ちを犯すことになると指摘する。
Peter Moore
我々ゲーム業界は、変化を謳歌しなければならない。音楽業界の二の舞だけは避けなければならないんだ。音楽業界は、「知ったことか、16.99ドルでCDを買え、14曲中好きな曲は2曲程度だが、それでもCDを買うんだ」という態度を取った。そしてShawn Fanning氏がコードを書いて、Napsterが出現し、消費者が支配権を握ったというわけだ。商売としての音楽作りは、もう成り立たなくなっているんだ。コンサートや物販といったものにビジネス・モデルが移行している。コアなグループを除けば、音楽を売って金儲けする時代ではなくなっているんだよ。
ソース: Games Industry