理研は2日、小保方晴子氏が参加するSTAP細胞が存在するかどうかの検証実験の進め方について、理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)内に新たに実験室を設け、すでに検証を進めているチームからは独立して第三者などの監視下で実施すると明らかにした。
理研は同センターで4月から1年間の予定で検証実験を進めており、夏に中間報告を公表する予定だが、細胞の作製は難航しているとみられる。
小保方氏は2日、実験に参加するため同センターに出勤。参加期間は7月から11月末までの5カ月間で、8月にも準備的な実験を始める。最大の焦点は小保方氏が論文通りの手法で細胞を作れるかだ。
検証実験の責任者でセンター特別顧問の相沢慎一氏は2日の会見で「本人が参加して、どうしても再現できないというところまでやらせてもらいたい」と話した。ただ、小保方氏の精神状態が不安定で本格的に取り組めない場合や、存在の証拠となる遺伝子が確認できない場合、11月末の前に打ち切る可能性もある。
同センターの竹市雅俊センター長は「小保方氏が実験して作製できなかったら、できないという結論になる」と話す。
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