飛行機が怖いのに、近々乗らなければならないと知人からのメール。「離陸する時のフワッ」がたまらなく嫌なのだという。
まさに同感と返したら、「安倍総理の集団的自衛権の話は、飛行機よりもっと怖い」との返信。会社で「日本は戦争するの?」と話題になったらしい。
そのやりとりから半月もたたない今日、集団的自衛権の行使に向かって大きく踏み出した。発動条件について政府、与党いわく。
「密接な関係の他国への攻撃が発生し、国民の生命、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険…」
幸福追求の権利とは場違いな気もするが、強力なブレーキを備えたから理解してほしいということか。
その「明白な危険」は何を指すのだろう。曖昧な言葉はいずれ、いかようにも伸びていこう。何しろ最高法規の憲法さえ解釈で変えてしまうのだから。
<あらゆる戦争は、起こすのは簡単だが、やめるのは極めて難しい>カエサルと同時代のローマの政治家サルスティウスは残した。
飛行機の操縦士は、ゆめゆめお忘れなきよう。乗客は途中で降りられない。(2014・7・1)
2014年07月01日火曜日