大相撲名古屋場所のPRでうちわを配る(右から)遠藤、大関の琴奨菊と稀勢の里=名古屋・栄の中日ビルで(七森祐也撮影)
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ホープ遠藤(23)=追手風=が1日、名古屋市中区の中日ビルで大相撲名古屋場所(13日初日、愛知県体育館、中日新聞社共催)の開催をPRした。稀勢の里(27)=田子ノ浦、琴奨菊(30)=佐渡ケ嶽=とともに参加したが、人気ぶりで両大関に“完勝”した。
約750人のファンで埋まった熱気ムンムンの会場で、角界のホープとして期待を集める遠藤は一人一人にうちわを配り、握手を交わした。両大関と1200本のうちわを配ったが、最後までファンに囲まれたのが遠藤だった。
朝から予兆はあった。遠藤はこの日から三重県鈴鹿市の追手風部屋宿舎で朝稽古を開始した。平日にもかかわらず、詰め掛けたファンは新十両だった昨年を上回る約100人。途中でテーピングのため稽古場を離れると、ファンも後を追って移動するほどだった。「稽古はお客さんがいた方がいいのか、いない方がいいか分からないけど、朝早くから見に来てくれるのはうれしいです」。期待の大きさに喜びをかみしめていた。
朝稽古では新十両の大栄翔らと8番取って7勝1敗。夏場所で負け越して西前頭5枚目に番付を下げたが、前半戦の成績次第では上位と当たる可能性もある。「あまりそういうのは意識せず、一日一番に集中してやっていけたらな、と思う」と遠藤。ファンの期待に応えるべく、調整に力を注ぐ。 (永井響太)
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