今の極真(会館)にはデカイ癌腫瘍が4つあるんです
盧山師範、
廣重師範、
石川の浜井と
…神戸の中村なんです。
盧山師範には「押忍」「押忍」と下手に出ながらもたまにガツンと立場を判らせる。廣重はネチネチ絡んでくるのが気持ち悪いが冷たく無視すれば自分から縮こまる。
浜井師範は口煩いけれど見るからに他人から信用されていない。中村先輩は酒乱だから酒席が多いみたいから裏の方から首根っこ掴んでおけばいいんです。あの人、総裁が健在だった頃から昇級昇段審査や月謝のお金を道場生の半分しか払わなかったり証拠がありますからね。知らないふりしてやるからいい加減、支部長としての職務は果たしてくれないか…左右から硬い棒でつつかれて言われたらさすがに酒乱も消えるでしょうよ。
でも小島さん、本当だったら一番危険なのが山田師範ですからね。郷田師範? 何の実力もないただの古い先輩だから関係ない。でも山田師範は隙が無いですからね。応援するといいながら弓を引く準備をしてる。いつ寝首をかかれるか心配でならないんです。
だから小島さん、
この四人というより、盧山師範たして五人にだけは自分の本を書かせないで欲しいのですがね~。調子に乗るから」
1990年代後半、松井は転居したばかりの新しい西池袋の総本部道場に私を呼び出して言った。
それまでにMUGENでは郷田師範の半生記や大判の「極真空手 城西テクニック」などが極めて好評な売れ行きが話題になっていたので流石に松井でも人間的な嫉妬心や嫌悪感に屈したのかと感じた。
ところが、あの日から2週間後、今度私は松井でなく事務局長を名乗る富田という熟年女性からのものだった。内容は簡単にいえば、過去MUGENが製作してきた極真会館関連作品(大山総裁の死以降)について、いずれも極真会館側に「協力費」を支払うべくMUGENに要求するというものだった。
私はそんな要求をいまだかつてされたことはない。取材費というならば、MUGENは真っ先に交渉し取材前に支払うシステムだ。何もかも総本部に-それも粗利の20%も支払うなんて、どこの団体にあるのか呆気にとられていた。
勿論、私は簡単に「Yes」といえはしない。すると松井章圭がやって来て会議に加わった。富田女史の主張を飲まない私の間で松井は柔らかく仲介役に出た。
「僕とMUGENは特別なので…いいじゃないですか。今回は粗利20じゃなくて10で」
私は松井に感謝した。
ところがその後、空手や格技関係の雑誌やムックまた書籍を扱う殆どの版元に、松井は粗利10%を要求していたという。
このように約20年の年月を重ね、極真会館の「急所」は完全に富田女史に握られたのである。誰と付き合うのが特か!? 誰と付き合うと裏切られる…。これも富田が判断しMAILで松井に送られる。
富田女史が何度も松井に、小島との付き合いを危惧し、批判的だったことを私はブラジルの礒部師範らから聞いていました。
とうとう、それが現実になったのです。
盧山師範、
廣重師範、
石川の浜井と
…神戸の中村なんです。
盧山師範には「押忍」「押忍」と下手に出ながらもたまにガツンと立場を判らせる。廣重はネチネチ絡んでくるのが気持ち悪いが冷たく無視すれば自分から縮こまる。
浜井師範は口煩いけれど見るからに他人から信用されていない。中村先輩は酒乱だから酒席が多いみたいから裏の方から首根っこ掴んでおけばいいんです。あの人、総裁が健在だった頃から昇級昇段審査や月謝のお金を道場生の半分しか払わなかったり証拠がありますからね。知らないふりしてやるからいい加減、支部長としての職務は果たしてくれないか…左右から硬い棒でつつかれて言われたらさすがに酒乱も消えるでしょうよ。
でも小島さん、本当だったら一番危険なのが山田師範ですからね。郷田師範? 何の実力もないただの古い先輩だから関係ない。でも山田師範は隙が無いですからね。応援するといいながら弓を引く準備をしてる。いつ寝首をかかれるか心配でならないんです。
だから小島さん、
この四人というより、盧山師範たして五人にだけは自分の本を書かせないで欲しいのですがね~。調子に乗るから」
1990年代後半、松井は転居したばかりの新しい西池袋の総本部道場に私を呼び出して言った。
それまでにMUGENでは郷田師範の半生記や大判の「極真空手 城西テクニック」などが極めて好評な売れ行きが話題になっていたので流石に松井でも人間的な嫉妬心や嫌悪感に屈したのかと感じた。
ところが、あの日から2週間後、今度私は松井でなく事務局長を名乗る富田という熟年女性からのものだった。内容は簡単にいえば、過去MUGENが製作してきた極真会館関連作品(大山総裁の死以降)について、いずれも極真会館側に「協力費」を支払うべくMUGENに要求するというものだった。
私はそんな要求をいまだかつてされたことはない。取材費というならば、MUGENは真っ先に交渉し取材前に支払うシステムだ。何もかも総本部に-それも粗利の20%も支払うなんて、どこの団体にあるのか呆気にとられていた。
勿論、私は簡単に「Yes」といえはしない。すると松井章圭がやって来て会議に加わった。富田女史の主張を飲まない私の間で松井は柔らかく仲介役に出た。
「僕とMUGENは特別なので…いいじゃないですか。今回は粗利20じゃなくて10で」
私は松井に感謝した。
ところがその後、空手や格技関係の雑誌やムックまた書籍を扱う殆どの版元に、松井は粗利10%を要求していたという。
このように約20年の年月を重ね、極真会館の「急所」は完全に富田女史に握られたのである。誰と付き合うのが特か!? 誰と付き合うと裏切られる…。これも富田が判断しMAILで松井に送られる。
富田女史が何度も松井に、小島との付き合いを危惧し、批判的だったことを私はブラジルの礒部師範らから聞いていました。
とうとう、それが現実になったのです。
話を冒頭に戻そう。
盧山初雄が除名になった最大の理由とされている「クーデター計画」だが、これは事実と大きく違う。地方大会の打上の酒席で盧山が「梅田先生らは松井をトップにしておいたら大変だと言ってたようだが…どう思う」と放った一言がオッチョコチョイの支部長の口から富田の耳に入った。かねてから富田は盧山を良く思っておらず、富田の強硬論で盧山は極真会館を離れざるを得なくなった。
ならば中村誠はどうか?
既に数年前から自らが開催する神戸大会の挨拶の場では「いま松井を下ろして改革をなければ極真はなくなる」
私事の酒席でなく公の場で堂々と松井批判をした中村にたとえ松井は腹を煮え手繰らせながらも、裏社会の面目をたてるしかなかった。また地方にいる中村には富田女史と知り合う機会がなかった点もプラスだった。
郷田勇三最高顧問は昔から決して不満や怒りを表にしない高潔さを身につけている。松井や富田が下手に引きずり下ろせない人望をゆうしている。
廣重師範は確かに癖が多くなかなか根が深く猜疑心がつよい。かといって決して陰険ではなく、芦原英幸とはまた違った意味で「空手バカ」である。そんな廣重が私を使ってメディアを利用しようなんて考えるはずがない。
石川の浜井識安と私は年がら年中喧嘩三昧。しかし、それだけ浜井は逃げないし堂々としているからだ。確かに思うより先に口に出るタイプだが、かつて松井は浜井を「僕にとって浜井師範はビジネスの師匠なんです」と尊敬の言葉を繰り返したものだ。
松井が私に彼らの名前を厭そうな表情で語った数年後、盧山と廣重そして浜井が極真会館を離れた。次は中村誠だと私は見ている。
そして松井に疎んじられ富田の生理的嫌悪感も無視して松井のためというより極真空手の為にかげで力を発揮してきた郷田勇三と山田雅俊こそが「第3世代の極真空手指導者」になるだろう。
なんと言っても松井の前頭葉部分にあたる富田女史の「眼」をかいくぐってきたのだから。
(敬称略)
盧山初雄が除名になった最大の理由とされている「クーデター計画」だが、これは事実と大きく違う。地方大会の打上の酒席で盧山が「梅田先生らは松井をトップにしておいたら大変だと言ってたようだが…どう思う」と放った一言がオッチョコチョイの支部長の口から富田の耳に入った。かねてから富田は盧山を良く思っておらず、富田の強硬論で盧山は極真会館を離れざるを得なくなった。
ならば中村誠はどうか?
既に数年前から自らが開催する神戸大会の挨拶の場では「いま松井を下ろして改革をなければ極真はなくなる」
私事の酒席でなく公の場で堂々と松井批判をした中村にたとえ松井は腹を煮え手繰らせながらも、裏社会の面目をたてるしかなかった。また地方にいる中村には富田女史と知り合う機会がなかった点もプラスだった。
郷田勇三最高顧問は昔から決して不満や怒りを表にしない高潔さを身につけている。松井や富田が下手に引きずり下ろせない人望をゆうしている。
廣重師範は確かに癖が多くなかなか根が深く猜疑心がつよい。かといって決して陰険ではなく、芦原英幸とはまた違った意味で「空手バカ」である。そんな廣重が私を使ってメディアを利用しようなんて考えるはずがない。
石川の浜井識安と私は年がら年中喧嘩三昧。しかし、それだけ浜井は逃げないし堂々としているからだ。確かに思うより先に口に出るタイプだが、かつて松井は浜井を「僕にとって浜井師範はビジネスの師匠なんです」と尊敬の言葉を繰り返したものだ。
松井が私に彼らの名前を厭そうな表情で語った数年後、盧山と廣重そして浜井が極真会館を離れた。次は中村誠だと私は見ている。
そして松井に疎んじられ富田の生理的嫌悪感も無視して松井のためというより極真空手の為にかげで力を発揮してきた郷田勇三と山田雅俊こそが「第3世代の極真空手指導者」になるだろう。
なんと言っても松井の前頭葉部分にあたる富田女史の「眼」をかいくぐってきたのだから。
(敬称略)