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【スポーツ】<首都スポ>早大ア式蹴球部 きょうライバル慶大戦2014年7月2日 紙面から
第65回早慶サッカー定期戦は2日、川崎市の等々力陸上競技場にて行われる。現在中断期間中の関東大学1部リーグにおいて早大は3位、慶大は4位。両者の実力は拮抗(きっこう)しているだけに、白熱の展開が予想される。最近の公式戦で結果を残せていない早大はリーグ後半戦に向け、ライバルを相手に復調のきっかけをつかみたいところだ。一昨年度の全日本大学選手権優勝メンバーである主将MF近藤洋史(名古屋U18)、MF近藤貴司(三菱養和ユース)、GK松沢香輝(流通経大柏)の4年生トリオがチームを引っ張る。 (関孝伸) 首位専大との前半戦最後の一戦を0−3で落とした。完敗であり、現時点での力の差を思い知らされた。専大とは勝ち点5差の3位で後半戦へ。巻き返せない数字ではないが、主将MF近藤洋は前半戦の戦いぶりをやや渋い表情で振り返る。 「勝ち点を何とか積み重ねてきましたが、優勝を争える力はまだなかった気がします。力不足でした。予選で負けてしまって8月の総理大臣杯には出られないので、夏の練習で力をつけます。きつい練習になると思いますが、そこを乗り越えないと何も得られません。ボールをしっかりとつないでゴールに向かうといった攻撃面を特に重視して取り組んでいきます」 高い位置からボールを取りにいき、奪ったら相手ゴールを素早く襲う。これが早大が目指すサッカー。だが、素早さを意識するあまりに質の部分がおろそかになってしまうケースが多々あった。 「速さを出せる場面なのか、それとも一度落ち着いてやるべきなのか、そこのところの判断を磨く必要があります」 無理やりに速く攻めるばかりでは駄目で、ケース・バイ・ケースでプレーすることが重要だという。 内定をすでに得て一般企業への就職を視野に入れている身だけに、本格的な選手生活を過ごすのは今季が最後になる可能性がある。無論、モチベーションは極めて高い。 「気持ちの整理がついていない部分もありますが、ここで完全燃焼するつもりでやります。最近の早稲田は後半戦の方が成績が悪い傾向にあります。でも、その点を克服して逆転でリーグ優勝を果たしたいと思います」 最多のリーグ制覇25回を誇る屈指の名門だが、最後の栄冠から18年もの歳月が流れた。WASEDA THE 1ST(ワセダ・ザ・ファースト)のスローガンを掲げる伝統校のプライドにかけても、このままでは決して終われない。 ▼近藤洋史(こんどう・ひろし) 1992(平成4)年10月12日生まれの21歳。愛知県出身。174センチ、66キロ。5歳のときに愛知県知立市のアクアサッカースクールでプレーを始めた。小4からは愛知FCに所属し、全日本少年大会で2年連続3位。中学生のときは現アーセナル(イングランド)のFW宮市亮とともにシルフィードFCで活躍した。高校時代の名古屋U18では1年時の全日本ユース選手権で準優勝、3年時の日本クラブユース選手権で3位に入った。 ※「ア式蹴球」の「ア」は「アソシエーション(協会)」の略。19世紀の英国で、複数のフットボール(蹴球)がルールによって、協会式、ラグビー(私立学校の名)式などに分かれた。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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