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山手線 五輪見据え新型車両導入へ
7月2日 18時21分

山手線 五輪見据え新型車両導入へ
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高齢化や2020年の東京オリンピック・パラリンピックに伴う観光客の増加などに対応するため、JR東日本は優先席や大きな荷物を置けるスペースを大幅に増やした新型車両を来年の秋ごろから山手線に導入することになりました。

JR東日本が2日、記者会見で発表した「E235系」は山手線としては、平成14年に運行が始まった現在の「E231系」に続く新型車両です。
新型車両は高齢化に対応するためお年寄りや体の不自由な人などのための優先席が1編成当たり、これまでの60席から88席に増やされています。
また、すべての車両に1か所ずつ車いすやベビーカーを利用する乗客や、大きな荷物を持った乗客のための座席のないスペースが設けられ東京オリンピック・パラリンピックに伴う観光客の増加にも対応できるとしています。
このほか、安全性の向上のため、レールや架線に異常がないかを監視するシステムを新たに搭載しています。
また、車内に企業の広告などを表示するディスプレーの数を増やしていて、これに伴って、中づり広告が姿を消すということです。
JR東日本では、来年の秋ごろから山手線で新型車両の運行を始め、首都圏の別の路線にも順次、導入することを予定しています。

山手線 車両の変遷

山手線には、高度経済成長や省エネへの意識の高まりなど社会の状況に応じて新たな車両が導入されてきました。
山手線は明治42年にその名が付けられ、昭和38年には今と同じ、うぐいす色のシンボルカラーの車両の運行が始まりました。
このときに導入された車両、「103系」は、高度経済成長に伴う通勤客の増加に対応するため、加速性能を向上させるなど輸送力が強化され、日本の経済成長を支えたサラリーマンを運び続けました。
その後、省エネへの意識の高まりなどを背景に昭和60年に登場した「205系」は国鉄初のステンレス製の通勤電車で、車体の軽量化により、消費電力を大幅に減らすことに成功しました。
そして、平成14年には現在も運行している「E231系」が導入され、さらに省エネ化が進められるなど、社会の状況に応じて新たな車両が導入されてきました。

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