ツイッター:データ取得時、RTが含まれなくなる障害発生

毎日新聞 2014年07月02日 21時34分(最終更新 07月02日 21時45分)

 ツイッター上で交わされるつぶやきをデータとして取得する際、リツイート(RT)がその中に含まれなくなる障害が6月下旬から発生していることが分かった。ツイッター社も把握しており、7月2日現在、「数日内の復旧を目指す」としている。

 同社などによると、障害はユーザーのツイートを自動的に取得する機能で発生した。6月26日前後から起き始め、データを取得する際にRTが含まれなくなるケースがある。特に、ツイートをすべて転載する公式RTのデータ取得で生じている可能性が高いとみられる。

 一般のユーザーがツイッターを利用する際には大きな問題とならないが、ツイッター内を検索する際、特定のアプリではRTが検索結果に含まれなくなるなどの不具合が生じる可能性がある。一方、調査やマーケティング目的でツイッターを活用する企業や研究者にとっては、RTが含まれなくなることで特定のツイートの拡散状況が把握できなくなるなどデータの欠損が生じる。

 ツイッターデータを活用する技術者らが英語で議論する掲示板では、この障害についての報告があり、「RTが含まれなくなったのなら、私の研究には何の役にも立たない」「ツイッター社が早急に対処をすべきではないか」といったコメントが寄せられている。【大隈慎吾/世論調査室、石戸諭/デジタル報道センター】

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