社会

地下水バイパス 過去最高のトリチウム検出
(福島県)
福島第一原発の汚染水対策の柱の一つ、地下水バイパスの井戸のひとつで、汲み上げた地下水から海へ放出する基準を上回る、過去最も高い値の放射性物質=トリチウムが検出された。
地下水バイパスは、原子炉建屋に山側から流れ込む地下水を汚染される前に、12の井戸で汲み上げ海に放出するもので、汚染水の増加を抑える対策のひとつ。
東京電力によると、最も南側にある井戸でおととい採取した地下水から、海への放出基準の1リットルあたり1,500ベクレルを超える2,300ベクレルの放射性物質のトリチウムが検出された。
この井戸では相次いで放出する基準を上回るトリチウムが検出されていて、その値は緩やかに上昇しているという。
東京電力では、12の井戸で汲み上げた水をタンクに集め、海に放出するが、集めた水が計算上、放出基準を超えていないとして、この井戸のくみ上げを継続している。
[ 7/2 19:43 福島中央テレビ]