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会津大学発ベンチャー (株)ノマドが破産

東京商工リサーチ 2014/7/2 15:05 東京商工リサーチ

エンジニアは会津大出身者 アルバイトも同大学から雇用

 福島県の会津大学発のシステムベンチャー(株)ノマド(TSR企業コード:152067698、台東区)が6月25日、東京地裁から破産開始決定を受けた。
 負債総額は約1億1000万円。
 システムインテグレーターとして会津若松市内で設立、会津と東京を拠点としてクライアント企業の情報システム設計、開発などを手掛けていた。エンジニアの大半が会津大学出身者で占められ、アルバイト雇用も現役の会津大生から雇用するなど大学発のベンチャー企業として一定の知名度を有し、会津若松経営品質大賞などの受賞歴もあった。
 平成20年7月期は売上高2億4965万円を計上、また20年よりIT製品の自社開発に取り組み、21年には総合サイトマーケティングシステム「クロスセレクト」をリリースしていた。
 しかし、リーマン・ショック以降は受注減による売上減少と開発費の負担に伴う収益悪化から業績が低迷、借入金の返済も負担となっていた。業績悪化に伴いリストラに努めていたが、25年7月期には売上高約1億6000万円にとどまっていた。25年12月には登記上本店を会津若松市から台東区へ移転、業況回復に努めていたものの限界に達し、26年3月に事業を停止していた。

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