中国政策科学研究会国家安全政策委員会の彭光謙・副書記長=写真=は先月29日、本紙のインタビューに応じ「中国と北朝鮮は特殊な歴史的・地理的関係がある。もし、北朝鮮に何の過ちもないのに、外部から侵略を受けることがあれば、中国は隣国として関与せざるを得ない」と述べた。
しかし「これは韓国が侵略を受けても同じだ。ただし、北朝鮮が誤った政策によって誤った結果をもたらしたなら、中国が介入するのは難しい」とも述べた。人民解放軍予備役少将でもある同氏は北京大学を卒業、済南軍区などに勤めた後、軍事科学院で軍事戦略を教えた。
同氏は習主席の今回の来韓について「習主席が1国だけを訪問するのは初めてで、韓国との関係を非常に重視しているという意味だ」と述べた。だが「平壌よりもソウルを先に訪問することに特別な意味はなく、中韓関係を重視するからと言って中朝関係を軽視するわけではない。ソウルに先に行くのは、客観的な条件が整ったからだ」とも語った。
さらに「中国は韓国との協力拡大を希望しているが、韓国は米国と軍事同盟関係にある。これは中韓が安保・軍事協力を拡大しようとする時に障害になるかもしれない。米国が中国を敵だと見なしたら、韓国は中国に接近できるだろうか。中韓安保協力は中国ではなく韓国に懸かっている問題だ」と述べた。
最後に同氏は「中国は北朝鮮の核保有に反対する。朝鮮半島の核開発は日本の核保有をあおる可能性があり、核関連事故が発生すれば中国が直接被害に遭う可能性もある。安倍首相の就任以来、日本の右傾化は急速に進んでいる。事実上、戦後システムを壊そうとしており、軍国主義の復活だ」として、韓中の対日協調について可能性が高いとの見解を示した。