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【社会】

「戦争したくないよ」 名古屋で市民ら

集団的自衛権の行使容認に反対し、街宣活動をする人たち=1日午後、名古屋・栄で

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 名古屋・栄の繁華街では1日昼、集団的自衛権の行使容認に反対する市民グループが抗議活動を展開し、閣議決定を急ぐ安倍政権を批判した。

 「怒」と記した旗や横断幕を掲げ、10人ほどが次々にマイクを握った。元中学教諭の平山良平さん(66)=愛知県西尾市=は「私たちは戦争しない国を次の世代にも受け渡さないといけないはずだ」と声をからした。

 午後0時半には、太鼓やフライパンを打ち鳴らした。全国で同様の抗議活動をしている市民グループとの一斉行動だといい、「戦争反対」「戦争したくないよー」「閣議決定やめなさい」と声を上げた。

 通り掛かった名古屋市東区の無職男性(67)は「集団的自衛権の良い悪いは別として、国民が合意しないのに勝手に進めるのはどうかと思う」と指摘。千種区の大矢秋奈さん(35)は「正直、政治のことはよくわからない。でも1歳半の娘もいるから、とにかく将来が怖くて心配になって来た」と顔を曇らせた。

◆「急ぎすぎでは」 大村知事

 愛知県の大村秀章知事は1日の定例会見で、安倍内閣が憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を認める閣議決定をしようとしていることに「少し急ぎすぎではないのか」と疑問を投げかけた。

 その理由については「戦後の日本国憲法は国民の中で定着している。集団的自衛権を行使するという方向で対応していくのであれば、十分かつ丁寧な説明をしていかなければいけない」と説明した。

 政府が提示した、集団的自衛権を行使する可能性がある事例については「多くは個別的自衛権で対応できるのではないか」と私見を述べた。

(中日新聞)

 

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