ロマのフ比嘉、CG作家活動20年を前に! 「自主制作で頑張ってもネコ動画に勝てない」時代をどう生き抜く?

2014.07.01

――3DCGアニメーション作家として、黎明期より活動を続けるロマのフ比嘉さん。その制作活動20年を前にする中で、CGアニメをめぐる状況は変化を続けてきた。個人制作のCGアニメの変遷と共に、ロマのフさんのこれまでを振り返ってもらった。

1407_higa.jpg
CG映像作家のロマのフ比嘉さん

「もうそんなになりますかね」。そう振り返るロマのフ比嘉さんは、和歌山生まれ、沖縄・宮古島育ちのCG映像作家だ。

 高校進学で本土に渡り熊本、そして大学進学で上京したロマのフさんがCGによるアニメーション制作を始めたのは約19年前、1996年のことだった。「当時、飯野賢治さんのゲーム『Dの食卓』が流行っていたので、ああいうキャラでCGが動くのがすごいじゃないかと。それでX68000用のDoGA CGA SYSTEM【編注:CGアニメーションの制作ソフト】を使ってみました。ただGUIがほとんどないので、例えば車の曲がる時の車体の角度を求めるために微分で計算したりとか、数値でレイアウトからアニメーションまで設定してました」

 情報工学系の大学を卒業していたので、そのあたりは特に問題なかった。「そんな感じで(CGアニメーションは)数学だし、プログラミングだし、顔のモデルをモーフ変形させるプログラムを書いたりとか、座標を指定して1フレームごとのファイルを作ってレンダリングするとか……。業界的には95年にはWindows 95が出てCGソフトがWindowsに集まりはじめましたけど、それ以前はAMIGA【編注:85年に発売されたコモドール製のPC】にバンドルされてるLightWaveとか、Macintosh用ではStrata 3DやInfini-Dなどが使われていました。90年代後半は『超獣ロボ リューセイバー』の渡辺哲也さんとか『PROJECT-WIVERN』の青山敏之さんとかが話題でしたし、CGバブルで伊達杏子とかテライユキとかCG美少女ブームもありました」

『ONE DAY, SOME GIRL』

 そのDoGA CGA SYSTEMを使用して自主制作した『ONE DAY, SOME GIRL』が、97年の第9回アマチュアCGAコンテスト(現:CGアニメコンテスト)でグランプリを受賞した。それを契機に「1年目は『TECH Win』誌での連載、2年目はオリジナル作品『Wired Bob』の制作でDoGAのパトロンプロジェクト的なのにお世話になってて、その後にナムコ(現:バンダイナムコゲームス)に入りました。プレイステーション2が発売される00年頃です」。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アニメの記事一覧

PICK UP ギャラリー

  • ダイオウグソクムシ・ブームに乗った!? “グソドル”原田真緒の戦略とグソクへの愛
  • “アニメに救われた”新進声優・タカオユキが語った! 声優にかける想いとアニメへの偏愛
  • 「楽屋で釘バットを持たなくなって共演者が話しかけてくれるように…」ミスiD2014・寺嶋由芙のソロ活動への決意
  • 強さを兼ね備えた『黒執事』のエリザベス・ミッドフォードに平松可奈子が学ぶレディ道
  • 21世紀最初の純白アイドル“さんみゅ~”が編集部を電撃訪問!
  • 「サメがかわいすぎて死にそう!」モデル系アイドル“夢みるアドレセンス”最年少・京佳が語る意外なフェチ
  • 【驚愕】“地下アイドル”立花あんなの誕生祭にまさかのハリウッドスターが駆けつける!
  • ゲーマータレント・荒木奈々が『ドラゴンクエスト』を初プレイ! RPG不朽の名作は現代にどう受け入れられるのか!?

人気記事ランキング

[an error occurred while processing this directive]

運営メディア