仏ブルカ禁止法は「信教の自由侵害せず」、欧州人権裁

2014年07月02日 09:40 発信地:ストラスブール/フランス

このニュースをシェア

仏ブルカ禁止法は「信教の自由侵害せず」、欧州人権裁 ▲ キャプション表示

×フランス・ルーベ(Roubaix)で、顔面を隠すベールの一種「ニカブ」を着用して街を歩く女性(2014年1月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/PHILIPPE HUGUEN

写真拡大
【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら

【7月2日 AFP】欧州人権裁判所(European Court of Human RightsECHR)は1日、フランスで成立し議論を巻き起こしていたブルカ禁止法による顔全体を覆い隠すベールの着用禁止は、欧州人権条約(European Convention on Human Rights)が保護する思想・良心・信教の自由を侵害しないとの判断を下した。

 原告のフランス人女性(24)は、自身のベール着用は自由意志によるものであり、警備上の理由で必要とされればベールを脱ぐこともいとわないとした上で、公共の場でのベール禁止は尊厳をおとしめるものだと訴えていた。

 だが欧州人権裁の判事らは全員一致で、原告女性が差別の対象とはなっていないと判断。ブルカ禁止法は、対象となっている衣服の宗教的意味合いにではなく、こうした衣服が顔面を覆い隠すという事実にのみ基づいていると指摘した上で、同法はさまざまな人が共に生きる社会の一体性の保持を理由に正当化され得るとの判決を下した。(c)AFP/Arnaud BOUVIER

関連記事

本日の必読記事1日2回更新

このニュースの関連情報

おすすめ写真特集

トピックス

AFPワールドカップ特集

特集:ワールドカップ

国際ニュースランキング

  • アクセス
  • 大画面

    おすすめコンテンツ


    今ネットで話題の記事

    お知らせ

    PRリンク

    BPNPR

    カテゴリ登録はこちらより