Panasonic製テレビ VIERA X50 19V型(品番:TH-L19X50)
のDLNAクライアント機能について説明します。
1.基本ガイドに記載されているDLNA機能
このテレビは、基本ガイドによると、以下の3つのDLNA機能をサポートしています。
(1) 基本ガイド60ページ「ディーガなどのコンテンツを再生する(DMP機能)」
(2) 基本ガイド61ページ「本機で録画した内容を別のテレビなどで見る
(お部屋ジャンプリンクサーバー機能)」(DMS機能)
(3) 基本ガイド62ページ「パソコンなどの操作で再生する(DMR機能)」
DMP,DMS,DMRは、DLNAで決められた機能です。意味は以下のとおりです。
DMP(デジタルメディアプレイヤー)(DLNAクライアントと呼ばれる場合もある)
DMS機能を持つ機器に保存されているコンテンツを検索し再生する。
DMS(デジタルメディアサーバー)(DLNAサーバーと呼ばれる場合もある)
保存しているコンテンツを、DMRやDMPに配信する。
DMR(デジタルメディアレンダラ―)
DMCからの操作で、DMSから配信されたコンテンツを再生する。
DMC(デジタルメディアコントローラー)
DMSに保存されているコンテンツを検索し、DMRへ配信させる。
なお、以下の記事に、DMS,DMP,DMR,DMCの関係を図で示しておりますので、
そちらも参考にしてください。
→DLNA と DTCP-IP について
(1)のDMP機能(DLNAクライアント機能)に関しては、詳細には、以下の3つのこと
が可能です。
・ レコーダーに録画した番組を、ネットワーク経由で、
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)に転送して再生
→詳細は下記2.1で説明します
・ レコーダーで受信したテレビ番組を、ネットワーク経由で、
リアルタイムに(正確には数秒遅れ)、
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)に転送して再生
→詳細は下記2.2で説明します
・ パソコン上のコンテンツを、ネットワーク経由で、
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)に転送して再生
→詳細は下記2.3で説明します
(2)の録画機能、および、DMS機能(DLNAサーバー機能)については、
それらの機能を使うには、別売りのUSBハードディスクが必要なようです。
対応しているUSBハードディスクは、http://panasonic.jp/support/tv/ から、
「動作確認情報」→「VIERA「液晶テレビ」」→「TH-L19X50」を選択すれは、
出てきますが、最低でも1万円以上するようです。
そのため、2の機能に関しては、私は利用しないことにしました。
(3)のDMRの機能に関しては、少し発展的な使い方となるので、後日、別の記事で
改めて説明させていただく予定です。
以降では、(1)のDLNAクライアント機能の詳細について説明します。
2.Panasonic製テレビ VIERA X50 のDLNAクライアント機能
[ ネットワーク構成図 ]
イメージしやすいように、これらの機能に関係する部分のネットワーク構成図を
示しておきます。
2.1 レコーダーに録画した番組を、ネットワーク経由で、
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)に転送して再生
(1) レコーダー(Panasonic DIGA DMR-BWT520)と
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)の電源がともにオンの状態で、
テレビのリモコンの「らくらくアイコン」ボタンを押す。
以下のように、テレビ画面の下のほうに、メニューが示される。
(黄色の枠で囲った部分)
(2) 「ビエラリンク」を選び(メニューの一番右、(1)で既に選択されている)、
テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のように、テレビ画面の左のほうに、メニューが表示される。
(3) 「お部屋ジャンプリンク」を選び、テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のように、「お部屋ジャンプリンク」(DLNA)でアクセス可能な機器
一覧が表示される。
(4) 「DMR-BWT520」を選び((3)で既に選択されている)、
テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のようなメニューが表示される。
(5) 「ビデオを見る」を選び((4)で既に選択されている)、
テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のように、録画した番組一覧が表示される。
(6) 「大相撲初場所」を選び、テレビのリモコンの「決定」ボタンを押すと、
以下のように、「大相撲初場所」の映像が再生できる。
2.2 レコーダーで受信したテレビ番組を、ネットワーク経由で、
リアルタイムに(正確には数秒遅れ)、
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)に転送して再生
(7) (4)の画面において「放送を見る」を選び、
テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のように、放送の種類の一覧が表示される。
(8)「地上デジタル」を選び、テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のように、放送局一覧が表示される。
(9) 「011 NHK総合・東京」を選ぶと、NHKで今やっている放送を見ることができる。
2.3 パソコン上のコンテンツを、ネットワーク経由で、
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)に転送して再生
(10)(3)の画面において「KOJI-PC:koji」を選び(私のパソコンの名前です)、
テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のように、視聴するコンテンツの種別メニューが表示される。
(11)ここでは「ビデオ」を選択して、テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のような画面となる。
(12)「すべてのビデオ」を選択し、テレビのリモコンの「決定」ボタンを押す。
以下のように、パソコン上の動画一覧が表示される。
(13)「ジンギスカン」を選択し、テレビのリモコンの「決定」ボタンを押すと、
「ジンギスカン」の動画が再生できる。
注:「ジンギスカン」は私がパソコン上でYouTubeからダウンロードし保存している動画です。
注意
この記事で検証に使用したテレビ( Panasonic VIERA X50 19V型(型番:TH-L19X50) )は
生産終息となり、現在は、販売もほとんどされていません。
このテレビの持つ全機能を持った後継機種は高額(9万円以上)なものばかりです。
このテレビのもつ機能を、全機能でなくても、よく使いそうな機能をカバーしていて、
価格が比較的低く押さえられている機種としては、以下のものがあり、私としては、
Panasonic製のテレビ(VIERA) を買うなら、この辺りの機種がおすすめの機種となります。
以下に機能の比較表を掲載しておきます。
機能 | TH-L19X50 | TH-L19C50 | TH-L24X6 | TH-L42E60 |
有線LAN | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
無線LAN | 〇 | × | 〇 | 〇 |
DLNAクライアント(*1) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
DLNAサーバー(*2) | 〇 | × | × | 〇 |
DMR | 〇 | × | × | 〇 |
VIERA Remote | 〇 | × | × | 〇 |
SDカード | 〇 | 〇 | × | × |
字幕 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクトビラ | 〇 | × | 〇 | 〇 |
YouTube | 〇 | × | × | 〇 |
TSUTAYA TV | 〇 | × | 〇 | 〇 |
Skype | 〇 | × | × | 〇 |
価格(*3) | - | 27,700円 | 34,728円 | 74,800円 |
(*2) Panasonicでは「お部屋ジャンプリンクサーバー機能」と呼んでいます。
(*3) 2013.11.17時点のAmazonでの価格。
Panasonic VIERA 関連の記事一覧
(1) テレビの選定
(2) テレビを無線LANでネットワークに接続
(3) テレビのほうでもアクトビラ会員登録しました
(4) Panasonic VIERA X50 でのアクトビラの利用方法
(5) Panasonic VIERA X50 でのYouTubeの利用方法
(6) Panasonic VIERA X50 のDLNAクライアント機能
(7) テレビの再設定-無線LAN親機変更に伴い-
(8) DMRを Panasonic VIERA X50 19V型 で実現
(9) DMC/DMSが同一パソコンである場合
(10) VIERA remote
(11) テレビでSkype:ビエラコミュニケーションカメラの設置
(12) テレビでSkype:起動/サインイン/プロフィール参照更新/サインアウト
(13) テレビでSkype:テスト通話/通話
(14) VIERAのSDメモリカード関連の機能
(15) Panasonic VIERA X50 19V型の字幕表示機能
(16) PowerDVD Mobile:iPhone上のコンテンツをPanasonic VIERA上でプッシュ再生させる
(17) ソニー nasne(ナスネ):録画した番組をPanasonic VIERA X50 を使用して再生
(18) Power Media Player:iPhone上のコンテンツを Panasonic製テレビ VIERA X50で再生
(19) Power Media Player:iPhoneをDMCかつDMS、Panasonic製テレビ VIERA をDMRとして使用