西アフリカのエボラ死者、467人に急増 WHO発表
2014年07月02日 07:55 発信地:ジュネーブ/スイス
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×西アフリカ・ギニアの首都コナクリ(Conakry)にあるエボラ出血熱患者の治療が行われている病院で、防護服を装着する「国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)」のスタッフ(2014年6月28日撮影)。(c)AFP/CELLOU BINANI
【7月2日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は1日、西アフリカでエボラ出血熱によるとみられる死者の数が、467人に急増したと発表した。
WHOによると、ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国でこれまでに確認されたエボラ症例数は、疑い例を含めて759件。WHOによる前回6月24日の報告に比べて、死者数で38%、症例数で27%も増加している。
今回のエボラ流行規模は史上最悪となっており、2日にはガーナで、西アフリカ11か国の保健相を招いて対応策を協議する会議が開催される予定だ。
出血熱の一種であるこの病気の致死率は9割近くとされる。感染後数日で症状が出始め、高熱と筋肉の痛み、嘔吐(おうと)や下痢を引き起こす他、臓器不全を招いたり、出血が止まらなくなったりすることもある。
感染者が最も多いのはギニアで、最新データによると、出血熱の症状を示した413人(うち303人が死亡)が、エボラウイルスに感染したと考えられている。(c)AFP