第五回目の団体交渉が終わりました。
今回から紙での報告はやめ、組合員の方にブログで結果報告していくつもりです!
成果を簡単にまとめると
・会社側が支払う意思のある、未払い残業代の金額を提示したこと(2名分)
・仕事激減に対し、経営側の責任を認め、対策を考えている旨の回答が得られたこと
・従業員に対し、現状・今後の展望について近いうちに説明すると約束したこと
・賞与、退職金についての確認
以上4点です。
仕事量は、会社側の説明の後、徐々に回復するのではないかと思います。
団体交渉の詳細は、まだまとめてないので、後日アップします。
そこで今回は、会社側の代理弁護士(以下、M弁護士)について書きたいと思います。
現在、会社側は組合とのやり取りをM弁護士に一任しています。
法律的に問題がある部分がすんなり改善されたのはそのためです。
以前は、賃下げ、パート従業員・不満を言う社員に対し強引な退職勧奨など、こちらのことはおかまいなしに行ってきました。
そのため、上に逆らえば簡単に解雇されると思ってしまった方も多くいたと思います。
しかし、本来はそうではありません。
実感はないかも知れませんが、労働者の権利は憲法で手厚く守らています。
話が飛躍しますが、日本が戦争までいってしまったのは、下の人間が意見をいえず上の人間に従わざるをえない現実があったからです。
そのため、同じ過ちを繰り返さないために、下からの意見を通しやすくすることで、上が好き勝手に戦争できないようにするために、労働者に力を与えたと言われています。
事実、ここまで労働者の権利が守られている国は他にないそうです。
仮に、社員が理不尽な解雇をされ、それを不服として全力で会社とやりあったら……。
よほどのことがない限り労働者が勝ちます。
たとえ解雇が成立したとしても、多額の和解金を会社側は負担しなければなりません。
会社はかなりの経済的ダメージを受けてしまいます。
M弁護士が、自らの著書で
「社員ひとり解雇するのに2000万円かかる」と書いています。
2000万円という金額については人によって見解は違うようですが、いずれにしてもかなりの金額です(以下のアドレスが2000万円についてM弁護士が釈明した記事です)
http://diamond.jp/articles/-/16733
さらに、公になれば、会社のイメージが悪くなり、経営にも支障をきたします。
経営者にとっては脅威でしかありません。
とは言っても、戦うための費用はどうするの?
それは組合が負担します。
そのための組合費であり、3600人以上が加入する地域労働連合に加入するメリットでもあります。
その他に、仮払い仮処分という、給料をもらいながら裁判を進める方法(上記記事の内容がまさにそれです)や時間がもったいないと考える人には、労働審判という通常3か月以内、低コストで決着をつける方法もあります。
なんか物騒な話になってしまいましたが、あくまで会社側がへんなことをしてきた時の対応策として書いているだけです。
それを回避するために団体交渉というものがあるので……
ただし、そういった抑止力をもつことは、自分たちの身を守る上では必要なことだと思います。
力がなければ、ただクビをきられて終わりですから……
続いて、仕事の激減(仕事をこちらによこさない)もM弁護士の方針なのか?
上記アドレスの記事にもあるように、一方的な解雇ができないため、自主退職に追い込むやり方が書かれています。
「賃金さえ支払えば労働者に仕事をさせなくてもかまいません」
この部分。まさに今の私たちですよね。
M弁護士は組合対応では名の通った方で、そのやり口に関しても、様々なところで評価されています。
ある社会保険労務士のHPでは「労働者の心理を巧みに利用し、自らは手を汚さず、退職に持っていく、言い方は悪いが、実に頭のいいやり方だ」といったことが書いてありました。
人間ヒマになると、ネガティブなことしか考えられません。
仕事を与えられないのは、会社に必要とされない、自分は不必要な人間だ。
このままいても将来に希望が持てない。
辞めて次の仕事を探すしかないか……。
と、労働者自身が自滅し退職するのを待つのです。
この仕打ちを、自分一人が受けたらと想像してみて下さい。
まずもたないと思います。
テレビで、昔いじめられていた人がこんなことを言っていました。
「暴力を振るわれるよりも何よりも、無視されることが一番つらい」
実に卑劣なやり方ですね。
しかし、同じ仲間が他にいたらどうなります?
心強くないですか?
それが、職場の大多数であれば、上に対して、間違えは間違えと言えるのではないでしょうか?
しかも、法的知識をつけ完全に立ち向かう姿勢をとったら……
立場が逆転すると思います。
タイトルにもある様に「知識と団結」これが全てだと思います。
知識を持っていても一人では弱い。また、数がいても知識がなければすぐに崩されてしまう。
今後、ブログを通して情報を配信していきたいと思います。
また、お互いの意思疎通の場を、みなさんが参加しやすい形で開きたいと思いますので、その際はよろしくお願いします。