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御堂筋に暴走車 男女3人重軽傷、運転の65歳男性聴取へ

2014年7月1日6時0分  スポーツ報知
  • 御堂筋を暴走し、ブランド品店脇の植え込みに突っ込んだ乗用車

 30日午後4時ごろ大阪市中央区心斎橋の御堂筋で、乗用車が暴走して車や自転車に相次いで衝突した。自転車の女性(32)がろっ骨を折るなど、暴走車の運転者を含め、男女3人が重軽傷。大阪府警南署によると、運転者は大阪市内の会社員男性(65)で、頭部打撲などの軽傷を負い病院に搬送された。事故との因果関係は不明だが、家族は男性が糖尿病で、インスリン投与治療を受けていたと説明している。

 「逃げろ」「助けを呼べ」。買い物客でにぎわう繁華街に大きな衝突音と叫び声が響いた。大阪のメーンストリート・御堂筋でワゴンタイプの乗用車が暴走した。

 南署によると、65歳の男性が運転する乗用車は御堂筋を南下し、心斎橋筋2丁目の交差点で右折。一方通行の道路を逆走する形で、信号待ちの先頭車と正面衝突した。男性は慌てたのか、バックで御堂筋をいったん南下。今度は御堂筋を北方向に逆走して交差点まで戻ると、右折して一方通行の道路を東へ走った。

 暴走中、自転車の女性にぶつかり、停車中のトラックの後方に追突。ブランド品店脇の植え込みに突っ込み、停車した。目撃者によると、急発進や急停止を繰り返していたという。正面衝突された車の男性(46)は「足が震えて動けなくなった」と恐怖とともに振り返った。運転男性が最初の正面衝突後、いったん降りて周囲を見回し、再び急発進し、女性をはねたという目撃情報もある。

 自転車の女性は胸の骨折で重傷。正面衝突された男性に大きなけがはなかったが、トラック近くで作業中の男性運転手(58)は軽傷を負った。

 暴走車を運転していた男性は事故直後、署員に名前と年齢を説明できる状態だった。しかし顔面から出血し、頭を打つなどしており、入院した。家族は男性が糖尿病でインスリン投与などの治療を受けていたと説明。事故との因果関係は不明だが、インスリン投与で血糖値が下がると、意識の混濁が起こるケースがある。家族によると、男性も以前、低血糖状態になったことがあるという。5月施行の自動車運転処罰法は、低血糖で運転に支障を及ぼすおそれがある、と定めている。

 同署は男性の回復を待ち、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで事情を聞く。

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