韓国沈没船救助チーム、船内に一酸化炭素?汚染空気注入か
2014年7月1日6時0分 スポーツ報知
韓国の旅客船セウォル号沈没事件で、水没した船に生存者がいると想定して韓国政府の救助チームが行った船内への空気注入作業で、人体に致命的な一酸化炭素など不純物で汚染された工業用圧縮空気を送り込んでいた疑いがあることが30日までに分かった。
作業に加わった潜水士の証言を野党、新政治民主連合の金賢美国会議員が明らかにした。独立系ニュースサイト「ニュース打破」は、工業用空気を毎分約5立方メートルしか注入できない小型コンプレッサー(空気圧縮機)が使われていたと報じた。
事実なら当局は、行方不明者の生還につながる対応を全く取っていなかったことになる。金議員らは、空気注入は不明者らの家族や国民に当局が努力する姿を見せるための「ショー」だったと批判している。
沈没翌日4月17日、朴槿恵大統領が不明者家族の前で船内の空気を入れると約束。同月18日に海洋警察は空気を入れたと家族に説明した。
しかし潜水士の話では、空気はダイビング用ボンベなどに詰める呼吸用のものではなく、不純物が多く混入する工事用だった。