6月の雨量を振り返ってみますと、上の図にありますように、関東や東北の広い範囲、北海道では多く、かなり多くなった所もありました。(青色の表示が多い、又はかなり多い地域)
上旬は本州南岸の動きの遅い低気圧と湿った気流の影響を受け、中旬には気圧の谷の影響、下旬は上空の強い寒気の影響などにより関東を中心に各地で大雨。日光(栃木県)では6月の月降水量の多さが過去1位となりました。
また、九州南部や奄美、沖縄は梅雨前線の影響で雨量が多くなりました。
一方で、東海から九州北部にかけては、まとまった雨の降る日が少なく、梅雨に入っても雨の少ない、又はかなり少ない状況が続きました。(オレンジの表示が少ない、又はかなり少ない地域)
梅雨前線が奄美付近に離れて停滞することが多かったためです。
近畿地方の月降水量は平年の39%と統計開始以来、6月としては最も少ない値になりました。
また、飯田(長野県)や浜松(静岡県)、神戸(兵庫県)など8地点で、月降水量が過去最も少なくなりました。
こうした状況の中、現在は東海を中心に渇水対策本部が置かれ、一部で取水制限が始まっています。