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【サッカー】

オランダ、後半43分から大逆転

2014年7月1日 紙面から

◇ブラジルW杯第17日 決勝T1回戦 オランダ2−1メキシコ

 B組1位のオランダはA組2位のメキシコに2−1で逆転勝ちし、準優勝した前回大会に続く8強入りを果たした。ともに初の準々決勝進出を懸けたD組1位のコスタリカとC組2位のギリシャの一戦は1−1で延長を終え、コスタリカがPK戦を5−3で制した。

 オランダは0−1の後半43分にスナイダーのゴールで追い付き、ロスタイムにフンテラールのPKで勝ち越した。コスタリカは退場者が出た後半に追い付かれたが、PK戦で5人全員が成功し、GKナバスが相手の4人目のキックを止 めた。

 ピッチ上の温度が最高で39度にも上った猛暑の中、オレンジ軍団が終盤の大逆転劇を演じた。1点を追う後半43分、オランダの右CK。ロッベンからのボールを、途中出場の長身FWフンテラールが頭で、ゴール前中央のスペースへ落とす。そこに飛び込んだのがスナイダー。一直線に伸びる強烈な弾道で同点ゴールをネットに突き刺した。

 さらにロスタイムに突入した47分、ロッベンが右サイドからゴールへゆっくりとドリブルで攻め入る。急加速で1人をかわすと、ゴールライン付近でメキシコの主将マルケスに足を引っ掛けられたかのようにして倒れた。スロー映像では接触はほとんどなく、自ら遅れて倒れたようにも見えたが、プロエンカ主審(ポルトガル)は迷わずペナルティースポットを指し示した。ロッベンからボールを譲り受けたフンテラールが冷静に相手GKの逆を突いてPKを決め、オランダが土壇場で試合をひっくり返した。

 試合後のロッベンは「謝らなければならない。実は前半、わざと自ら転んだ」と、前半はPKを得ようと自分から倒れていたことを告白。その一方、「でも最後のPKになったのはわざと転んだものじゃない」と勝敗を分けた最後の場面はファウルだったと強調した。

 途中出場で2得点に絡んだフンテラールは「自分にもチームにも素晴らしい瞬間だった」と喜び、戦況に合わせた采配変更で、チームを勝利に導いたファンハール監督は「この厳しい酷暑の中、選手たちは最後まで諦めず、一丸となって戦った。決して完璧なパフォーマンスではなかったが、われわれは勝ち抜いた」と選手をたたえた。

 準々決勝ではブラジル北東部のサルバドールでコスタリカと対戦。夕方5時のキックオフで気温は30度を超えると予想されるがオレンジ軍団は再び過酷な戦いを乗り越える。 (原田公樹)

 

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