日本相撲協会は30日、大相撲名古屋場所(13日初日・愛知県体育館)の新番付を発表し、史上3人目となる優勝30度の大台が懸かる横綱白鵬が3場所続けて東正位に座った。他の2横綱は日馬富士が西、9勝の新横綱場所から巻き返しを期す鶴竜が東となった。新三役と新入幕はいなかった。ホープの遠藤は2場所連続負け越しで西前頭5枚目に下がった。再入幕は鏡桜、東龍、若の里の3人で、若の里は37歳11カ月で昭和以降5番目の年長入幕となった。
目標は優勝40回!? 名古屋場所で史上3人目となる30回目の優勝を狙う横綱白鵬(29)=宮城野=が30日、名古屋市緑区の宿舎で記者会見した。早くも大鵬の32回を超える史上1位の記録更新を視野に入れた。
名古屋場所で大台に乗せれば、年内に大鵬と並ぶことは可能。「早々と目標、夢である数字(32回)にたどりついて、伸び伸びとやりたいという気持ちもあります」と思いを打ち明けた。
868本塁打の世界記録を持つ福岡ソフトバンクホークスの王貞治球団取締役会長からもらった言葉で吹っ切れた。「王さんは『優勝32回にみんなが注目しているが、32回と考えるとダメなんですよ、硬くなるから。35回、40回と考えると気持ちが楽でしょ』とおっしゃった。(そう聞いて気持ちが)楽になりました」という。
「1年半前に(相撲人生の)どのあたりかと聞かれ、8日目あたりと答えた。1年半過ぎたから10日目くらいかな。あと5年」と笑みを浮かべた白鵬。2007年名古屋場所で横綱になり、今場所で“8年目”がスタート。どの時期が一番強かったかと聞かれると、迷わず「今でしょ! と思う。現在結果を残して頑張ってるから」。揺るぎない自信を持って土俵に上がる。 (岸本隆)
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