田中将、「間抜け」発言気にしない　両軍ともに大人の対応で鎮静化

　ヤンキースの田中将大投手（２５）が「間抜け」発言を受け流した。

　２８日のレッドソックス戦で９回に決勝弾を放ったレ軍の主砲ナポリが「何て間抜けなんだ」と連呼したことについて２９日、広報担当を通じて「（レ軍の）ダッグアウト内でのことなので気にしていない」とコメント。球団地元紙ＮＹポストのダン・マーティン記者が自身のツイッターで報じた。

　両軍ともに大人の対応で遺恨の芽をつみ取った。大リーグ公式サイトによると、ジラルディ監督も試合前に「重要なことではない。今日の試合には影響ない」と問題視しない姿勢を強調。「ナポリが人をけなすところを見たことがない。彼は悪い人間ではない」と悪意はなかったとの認識を示した。また、レ軍のファレル監督も「タナカを最大限、尊敬している」とコメントし、沈静化を図った。

　ナポリがレンジャーズ在籍時にバッテリーを組んでいたダルビッシュは自身のツイッターで「（ナポリの言葉は）チーム内で良く使う言葉。何より彼は最高のチームメイトで人間でした（原文まま）」と擁護。「クラブハウスでは何の話題にもなってませんでした」と大騒ぎしたメディアにくぎを刺した。