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【大リーグ】

ドジャース、首位と0差! カーショー28イニング連続無失点

2014年7月1日 紙面から

◇ドジャース6−0カージナルス

 【ロサンゼルスAPほか】ドジャースは6月29日(日本時間30日)、地元でのカージナルス戦に6−0で完勝。6月8日時点で9・5ゲーム差あった地区首位ジャイアンツに、わずか3週間でゲーム差なしに詰め寄った。原動力は両リーグ一の防御率3・03を誇る先発陣。中でも、エース左腕クレイトン・カーショー(26)はこの日も7イニングを5安打無失点、13奪三振の快投で今季9勝目(2敗)を挙げるなど、6月は登板6試合で6勝、防御率0・82という無敵ぶり。「野球は投手」のことわり通りならば、ド軍がジ軍をかわし、そのまま突っ走る可能性は高い。

 6月13日のダイヤモンドバックス戦途中(4回以降)から続く、カーショーの連続無失点イニング記録はこの日のカ軍戦でも途切れず、自己最長の28イニングにまで伸びた。ド軍史上7度目の快挙となったが、カーショーはエースの自覚か、「大事なことは今日もチームとしてきっちり勝ったということ。いい流れに乗っているよね。シーズンはこの先まだ長いけど、こういう流れをできるだけ多くつくりたい」。自身の記録は二の次と言わんばかりの優等生発言だった。

 ド軍の6月快進撃は、エース左腕抜きでは語れない。18日のロッキーズ戦で自身初の無安打無得点試合(ノーヒッター)を達成するなど6先発登板で全勝。計44イニングを投げて失点4という抜群の安定感だった。ド軍での月間6勝は1995年6月の野茂英雄以来19年ぶり。同月間61奪三振(K)は66年6月に殿堂入り左腕サンディー・コーファクスが記録した62Kに次ぐ数字だった。

 投の柱に触発されたかのように他の先発陣も奮起する。2番手グリンキーはこの間2勝を積み上げ、7年連続2桁勝利に到達。3番手の柳賢振は3勝を挙げてメジャーデビューから2季連続2桁勝利に王手をかけた。

 胸郭出口症候群を克服したベケットも防御率2・11の安定感を誇り、5月25日のフィリーズ戦ではカーショーに先駆けてノーヒッターを記録。ハレンも一人で貯金3といぶし銀の活躍で脇を固める。ジ軍の大失速という要因もあったが、ここ16戦で12勝の猛追を実現させた。

 ド軍は昨季も地区首位ダ軍から6月21日時点で最大9・5ゲーム差まで離されたが、「新怪物」プイグの台頭などでそこからの50試合を42勝8敗。最後はダ軍に11ゲーム差をつけて地区優勝を飾った。

 「去年のようなことは期待していなかった。まさか9・5ゲーム差が3週間でなくなるなんてね。でも、それだけの潜在能力がうちにはあるんだよ」とカーショー。強力先発陣をリードする女房役、エリス捕手は「1週間に1ゲームずつ詰めて、8月くらいに追いつく計算だったのにな」と笑いが止まらなかった。

 思えば序盤のつまずきも、大黒柱カーショーをけがで欠いたから。選手総年俸で30球団中トップのオールスター並みの戦力がそろえば、地区首位は必然。1988年以来となるその先の世界一も、今のド軍ならばノルマでしかない?

 

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