練習中、巨人・原監督(左)と話し込む菅野=マツダスタジアムで(出月俊成撮影)
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1日の広島戦(マツダ)に先発する巨人・菅野智之投手(24)が30日、敵の4番、ブラッド・エルドレッド外野手(33)を徹底した内角攻めで封じると宣言した。この3連戦は2・5ゲーム差で迎える首位攻防戦。チームトップの8勝を挙げている右腕は赤ヘルの主砲をねじ伏せて、さらなる首位固めに貢献する。
「初戦の仕事というものがある。内角を厳しく突くことが大事ですね」と菅野。秋田から広島に移動したこの日はマツダスタジアムでの全体練習に参加。長距離移動の疲れをみせずにダッシュやキャッチボールで汗を流した後には「連戦の頭を取ることが大事。しっかりと投げたい」とやるき満々の表情をみせた。
声高らかな主砲封じ宣言。赤ヘルキラーの菅野だけに説得力がある。7戦4勝の昨季に続いて、今季もすでに2戦2勝。中でも、エルドレッドをカモにしている。対戦した6打席で許した安打は0。逆に3三振を奪った。
その大きな要因が徹底した内角攻め。苦手のゾーンを果敢に攻め続けることで相手をイライラさせて、自分のスイングをさせないというのが菅野がたてている作戦。エルドレッドは25本塁打でリーグトップを独走しているが、真っ向勝負を挑む気持ちに変わりはない。
「いい調整ができましたし、後半戦へいい弾みをつけたい」。こう語った右腕は自信ありげな表情で球場を後にした。2位・広島との直接対決を制すればさらなる勢いがつく。「チームが勝つのが一番」が信条の菅野。首位攻防戦で敵の主砲をきりきり舞いさせて、巨人を勝利に導いていく。 (川越亮太)
◆力勝負で抑えたい
選手間投票で球宴出場が決まったことへの感想を求められた菅野は「すごく光栄に思いますし、その名に恥じないプレーをしたい」と喜びをかみしめた。監督推薦だった昨季は第2戦で先発して2イニング1失点。その雪辱を狙う今季は直球で押していこうと考えており、対戦したい打者に日本ハムの中田と大谷を挙げた上で、「力勝負を挑んでいきたい」と意気込んだ。一方、チーム内では村田も選出。「自分らしく楽しくプレーしたい」と抱負を語っていた。
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