2014年7月2日00時14分
ガラス細工のように積み上げ、憲法9条の「平和主義」を守ってきた憲法解釈が、政権の手で砕かれた。海外でも武力を使える国へ――。戦後69年。歴史的な大転換に、戦争をくぐり抜けた世代も、これからを担う世代も抗議の声をあげた。
■若い世代「戦争は遠い話」「びびってます」
8:00 東京・永田町の衆議院第二議員会館で自公合意が成立。しばらくして、官邸前にデモ参加者が続々と集合してきた。若者の姿はあまりみえない。
10:15 東京都千代田区の靖国神社。私立大学1年の女子学生(19)が、散歩にやってきた。集団的自衛権についてはよく分からないという。「私たちの世代はぬるま湯につかっていて実感がわかない」
12:15 「日々の生活で精いっぱいで、戦争はあまりに遠い話です」。名古屋・栄のバスターミナルにいた名古屋市中村区在住の尾上慧さん(23)は言った。在学中に就職が決まらず、アルバイトを掛け持ちしながら求職活動中だ。朝9時から夜0時すぎまで働き、帰ってニュースをチェックする余裕もないという。
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