亀田三兄弟が“おわび行脚”へ。日本ボクシングコミッション(JBC)から事実上の活動停止処分を受けた亀田ジムは、国内での活動再開には三兄弟がジムを移るしかない状況にある。長男の興毅(27)はついに移籍を決意したが、これまで起こした数々のトラブルから簡単には進みそうもない。同ジムの新会長候補だった大竹重幸氏(56)は移籍へのプロセスとして「謝罪すべきところには頭を下げる」を求める意向だ。
次男大毅(25)の「負けても防衛」騒動での処分により国内で活動できない亀田ジムは、協栄ジムのマネジャーだった大竹氏を新会長に再スタートを図ろうとした。だが、この申請は6月16日の東日本ボクシング協会の理事会で却下された。その際、早期に国内で試合をするためには、協会側も大竹氏も三兄弟に対して移籍を勧めている。
兄弟でひとり国内に残って練習を続けていた興毅は30日までに移籍を決意。移籍先には大竹氏と縁のあるシャイアン山本ジムが浮上しているという。興毅は大竹氏にまだ直接伝えていないというが、大竹氏は「そう決断したなら、いいこと」と話した。
ただし、これで「万事OK」となるかは微妙なところだ。移籍についてJBCは「まだ、何の申請も来ていない」とコメントするのみ。JBCが今年2月に前会長とマネジャーのライセンス更新を認めない決定を下した際、亀田ジム側は法廷闘争を示唆するなど全面対決の姿勢を見せた。これに過去のトラブルも相まって、業界内では亀田家に対する拒否反応が根強いからだ。
大竹氏も「ボクシングという世界で生きていくのに、片や『仲間に入れて』、片や『このヤロー』ではおかしい」と状況を理解している。このため「謝るべきところには、きちんと頭を下げにいくように言います。今は力士が相撲協会とケンカしているようなもの。それじゃ(相撲協会から引退させられた)朝青龍みたいになっちゃうよ、と」。移籍へ向けて三兄弟に“ケジメ”をつけさせる方針だという。
あの三兄弟がおとなしく頭を下げて回るかは、はなはだ疑問だが…今回ばかりは他に策はない。“味方”の意見は素直に聞くべきだろう。
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