ユーロ圏:5月の失業率は11.6%で横ばい-危機の後遺症去らず
7月1日(ブルームバーグ):ユーロ圏の5月の失業率 は前月から変わらず。債務危機の後遺症は域内に根強く残ったままだ。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が1日発表した5月のユーロ圏失業率は11.6%。4月は11.7%から下方修正された。ブルームバーグがまとめたエコノミスト26人の予想 中央値は11.7%だった。
ノルデア銀行のアナリスト、スビ・コソネン氏は統計発表前に、「高失業率は景気回復に対する大きなリスクであり、欧州の一部では恐らく既に構造的な問題となっている」とした上で、「今後数カ月で若干下がるかもしれないが、長期にわたり、少なくともあと1年は高水準にとどまるだろう」と述べていた。
国別ではオーストリアが4.7%と低いのに対し、スペインは25.1%。25歳未満の若年層の失業率は域内全体で23.3%(前月は23.4%)だった。
原題:Euro-Area Unemployment Rate Unchanged as Crisis LegacyLingers(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Stefan Riecher sriecher@bloomberg.net
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更新日時: 2014/07/01 18:30 JSTニュース一覧
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