Docker専用のLinux軽量OS「CoreOS」が、商用サポート「CoreOS Managed Linux」と管理ツール「CoreUpdate」の提供を開始

2014年7月2日

CoreOSは、アプリケーションの実行環境をDocker Engineに最適化し、軽量なOSを目指すLinuxディストリビューションの1つです。

CoreOS is Linux for Massive Server Deployments

ブート可能なOSの領域を内部に2つ持つことでOSのロールバックを実現しつつ安全にOSにパッチを当てることができ、また分散環境で利用することを前提にしたシステムツールを採用することで、大規模分散システムの構築を得意とするOSです。

CoreOSは、オープンソースとして開発され、クラウドとコンテナ技術に最適化した新しいタイプのLinux OSだといえるでしょう。

CoreOSの開発元であるCoreOSは、有償サポートプログラムの対象となる「CoreOS Managed Linux」と管理ツールの「CoreUpdate」を発表しました

Managed Linuxは有償サポート

CoreOS Managed Linuxの有償サポートは「Managed Linux」と「Premium Managed Linux」の2つ。

有償サポートでは、アップデートパッチの提供、管理ツール「CoreUpdate」の提供、メールでのサポートなどが提供されます。Premium Managed Linuxではこれらに加え、CoreUpdateのオンプレミスでの実行、メールでの優先サポート、電話サポートなども提供。

価格は10サーバまでのManaged Linuxが月額100ドル。25サーバまでのManaged Linuxが月額1200ドル、Premium Managed Linuxが月額2100ドル。50サーバまでのManaged Linuxが2100ドル、Premium Managed Linuxが月額6600ドルなど。最大10万サーバまでのプランがあります。

今後、クラスタ全体をサポート対象とする「Managed Cluster」およびツールも提供予定で、現在はテクニカルプレビュー中。

CoreUpdateはWebブラウザからCoreOSを管理

管理ツール「CoreUpdate」は、WebブラウザからOSのアップデートや実行中のインスタンスの状況などを把握し、CoreOSの管理ができます。

fig

またCoreOS社は同日、800万ドル(約8億円)の投資を受けたと発表しました。これによって同社はCoreOSの開発に今後も十分注力できるほど資金を得たといえるでしょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Delicious

タグ : CoreOS , Docker , Linux , クラウド

≪前の記事
Dockerで考える、マルチクラウドの未来。July Tech Festa 2014

Loading...

Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。新しいオンラインメディアの可能性を追求しています。
詳しいプロフィール


新サイト「Publickey Topics」始めました!


Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
RSSリーダーで : Feed





アクセスランキング - 過去7日間

  1. [速報]Google Appsで、Word/Excel/PowerPointファイルを変換せずそのまま編集、保存可能に。Google Driveは容量無制限へ。Google I/O 2014
  2. [速報]Googleが新しいUXの体系「Material Design」を発表。あらゆるデバイスとスクリーンに適用。Google I/O 2014
  3. Google、大規模データをリアルタイムに分析できるクラウドサービス「Google Cloud Dataflow」を発表。「1年前からMapReduceは使っていない」
  4. 高価な共有ストレージアレイを不要にする「VMware Virtual SAN」導入済みサーバ、主要サーバベンダから登場
  5. [速報]次期Android「L」は新VM「ART」を採用。従来のDalvikの2倍の性能、64ビットフル対応。Google I/O 2014
  6. Google、大規模データをリアルタイムに分析できるクラウドサービス「Google Cloud Dataflow」を発表。「1年前からMapReduceは使っていない」。Google I/O 2014
  7. Dockerで考える、マルチクラウドの未来。July Tech Festa 2014
  8. 最近よく目にする「フルスタックエンジニア」とは何だろうか?
  9. [PR]物理サーバ群をクラウドのように利用可能。性能オーバーヘッドなし、故障時にはすぐ新サーバへ。ベアメタル型アプリプラットフォーム
  10. はてなブログチームの開発フローとGitHub(前編)。GitHub Kaigi 2014
  11. 今からでも間に合うDockerの基礎。コンテナとは何か、Dockerfileとは何か。Docker Meetup Tokyo #2
  12. 米デル、Oracle 12c用垂直統合システム、MySQL用アプライアンス、Cloudera用インメモリアプライアンスなど、データベース特化の垂直統合システムを相次いで発表
  13. はてなブログチームの開発フローとGitHub(後編)。GitHub Kaigi 2014
  14. Publickey Smar
  15. Gitクライアントの「SourceTree for Windows」、日本語化された最新版が無償公開、アトラシアン

Publickey 最新記事 10本

Publickey Topics 最新記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig

fig



blog comments powered by Disqus