先日のエントリを書いてから改めて検索してみますと,SUMIX のオイルというのは二輪四輪問わずコスト/パフォーマンスが良いとの評判があるようですな.
改めて近所のホームセンタを見て歩けば,同社の GX 100 なんぞは,こちらでも2千円台/4Lなのに100%化学合成だったりして,基油が PAO とは言え不自然な程に爆安であります.生憎と粘度の関係で我が FIAT には合わぬのは非常に残念でありますが.
そこでちょっと興味が湧いたので,住商石油さんに電話して,今使っておる SUMIX 2サイクル FC のスペックシートを FAX して貰いました. (電話に出た担当の人は「ネットでお知りになりましたか」と訊き返して居りましたので,あちらでも評判は耳に入っておるものと見える) そして送られて来たのは性能仕様書ではなく「製品安全データシート」でしたが,これでも大要は解るので差し支えない.そこから抜粋してみますと…
・製造…三共油化製
・基油…鉱油70〜75% 添加剤25〜30%
・引火点…70℃以上
・流動点…-25℃以下
製造元の三共油化工業と言いますれば,ベースオイルでは業界大手,また色々な内外ブランドの OEM もやっておるようで,胡散臭く安っぽい缶のデザインから想像されるのとは裏腹に,ちゃんとした会社で造っておる模様.
得てして自動車用オイルというのは(略) …ぁーそう言えば女性用化粧品なぞは,数千円のブランド物化粧品も百均の化粧品も製造元は同じで,違いは薬味と容器とレッテルだけだったりすることがよくありますなぁ.オイル業界なんてぇのもそれと同じようなm (略)…
…まぁ色々と筆禍を招くような剣呑な話題は措きまして,鉱油70〜75%に添加剤25〜30%ということは,平均的な2st.部分合成油の範疇に入りましょうかね.動粘度が解れば,分離給油で使った時のオイル吐出量もおおよそ見当がつくのですが,データシートにはそこまでは記載がありませなんだ.
意外だったのは引火点で,70℃以上 と割合に低目である.始動直後の白煙の出方からして,もっと高いところに引火点を持って来ているのかと思いましたが,これは HONDA ウルトラ2スーパー (FC) や YAMAHA オートルーブスーパー (FD) より40℃低く,またオートルーブスーパー RS (FC) よりは50℃も低い設定で,数値上は Valvoline や Castrol TTS/2TS,Pitt Penn に近い.ということは,Vespa のエンヂンとの適合性は良い方向な筈でありまして,少しばかりの白煙には目をつぶるべきかも知れぬ.
まぁ既に4L 缶で買ってあるのですから良いも悪いもなく,使い続けるしかないのですが,この4L 缶が終わったらヘッドを開けて状態を見てみることに致しましょうかな.丁度その頃にはヘッドのカーボン落し整備指定時期になる筈でございますれば.
【関連エントリ】
油臭い話
余りの AMALIE
余さずAMALIE
2007年05月11日
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折角見に来てくれたのだから述べておきますが,これは事実に反することで,手元資料によれば,SUZUKI CCIS Super の仕様は,40度C動粘度:53.00mm2/s,100度C動粘度:8.40mm2/s,引火点:112.00度C,粘度指数:131.00.
…と,取り立てて変わったところはございませぬ.具体的に言えば,コスモテラ2サイクル,Mobil Extra 2T,HONDA ウルトラGR2あたりと近似の物性でありますね.強いて特徴を言えば,普及品にしては引火点が高目な程度である.どうしてそういう都市伝説というかデマめいた説が流れたのか解りませぬが,「スズキ車は変わった潤滑系設計」という先入観 (これも事実とは異なる) から,「きっとオイルも特殊に違いない」と言う尾ヒレが付いてしまっておるのでしょうか.