奈良ロータスロードの出発地!美し過ぎる古都の蓮寺『喜光寺』
記事作成日:2014/07/01 17:08:22 │ 最終更新日:2014/07/01 17:57:22
皆様は古都奈良に『ロータスロード』と呼ばれ、古刹に咲く「蓮の花」を巡る道があるのをご存じでしょうか?
蓮は仏教では神聖な花。また極楽浄土を彷彿とさせ、古代から仏教で栄えた南都の夏に相応しい花でもあります。
奈良市の西方に位置する喜光寺・唐招提寺・薬師寺を結ぶ『ロータスロード』の出発地点でもあり、蓮の名所として県下で最も有名な『喜光寺』で、蓮の幽玄美と仏様の世界を間近で体感してみませんか?
奈良の蓮の名所といえばここ!「試みの大仏殿」で有名な行基さんの古刹『喜光寺』
奈良市の西方に佇む喜光寺・唐招提寺・薬師寺は蓮の花が有名な古刹で、お寺を繋ぐ歴史の道は夏のひと時の間『ロータスロード』と呼ばれています。
3つの古刹の中で喜光寺は全国的にあまり知られていませんが、地元奈良では蓮の名所ならここ! と言われるほど有名。東大寺大仏建立の勧進に尽力した行基菩薩様が創建、布教の拠点とし、東大寺造営に当たって喜光寺のご本堂を参考にされたという伝承から「試みの大仏殿」としても知られています。また地元の方々が親しみを込めて「行基さん」と呼ぶ、行基菩薩様終焉の地でもあるのです。
言うなれば、喜光寺は奈良の心髄である「東大寺」や「大仏」の根幹を支えたという意味で、『真に奈良らしいお寺』。奈良の寺社仏閣ファンの方は、このお寺を訪れなければ、真の奈良好きとは言えませんよ!
それでは美しい蓮と仏様の世界を堪能するポイントをご紹介しましょう。
東大寺のご縁が繋ぐ蓮!珍しい蓮の花がいっぱい!
喜光寺の蓮は、現ご住職の山田法胤様がまだ喜光寺住職になる前に、東大寺の北河原公敬様より株分けして頂いたものがはじまり。その後、その蓮がご縁を繋ぎ、徐々に蓮の種類が増えていったそうです。
そして明治の廃仏毀釈以降、廃寺同然だった喜光寺を本山である薬師寺の故高田好胤管長様の命を受け、山田法胤様は薬師寺と兼務して再興されました。
その際にご本堂におられる平安時代の「阿弥陀如来様」をご覧になり、境内に『蓮華』があれば「阿弥陀経」の西方浄土を再現できると、ご自身の庭から蓮の鉢を移されたそうです。
今では奈良県屈指の「蓮華の寺」として有名になりましたが、元を辿れば蓮の花も東大寺に縁があるのは何とも不思議ですね。蓮の花は再興のシンボルでもあるのです。
境内の蓮は約100種・200鉢で、満開の頃は本当に圧巻! これだけの種類の蓮を楽しめるお寺はとても珍しいと言われています。特にご覧頂きたい蓮は珍しい「バージニア蓮」(写真参照)。アメリカ生まれのクリームイエローの花びらが特徴で、栽培が非常に困難なのだとか。日本の原風景が残る奈良の地でアメリカ生まれの蓮を楽しむなんて、意外と小粋ではありませんか? 是非、あなた好みのものを探してみては?
※品種が多いため、蓮の開花時期が異なるのでご注意下さい。
【見頃】
・例年6月下旬〜8月上旬
詳しい開花状況を知りたい方はお電話でご確認下さい。(TEL:0742ー45ー4630)
午前中に蓮の花を!早起きは三文の得!
蓮の花は早朝に咲き、午後には花びらが閉じてしまいます。
そのため、『ロータスロード』を満喫するには早朝から行動する事がポイントです。
夏、大和盆地はかなり蒸し暑いのですが、早朝なら暑さも和らぎ、『ロータスロード』のウォーキングやサイクリングに最適。朝の清々しい空気の中、凛と咲く蓮の花はしっとりとして本当に優美です。
特に咲いたばかりの最も美しい蓮の花をご覧になりたい方は、【7月の土日】を狙って行きましょう!
なぜなら喜光寺の開門は通常午前9時なのですが、蓮の花が最も見頃な7月の土日のみ、午前7時から拝観する事が出来るのです。
また境内には弁天堂があり、弁天堂の池に咲く睡蓮は蓮の花と同じく早朝が見頃なので、まさに早起きは三文の得!
【アクセス】
・近鉄「尼ヶ辻駅」より徒歩約10分
・近鉄「大和西大寺駅」南口より徒歩約20分
※近鉄「大和西大寺駅」には南口近くに「ナコーレンタサイクル西大寺」があり、通常、午前9時〜19時営業のところ、7月・8月の土日祝のみ午前8時から利用可能です。詳しくはMEMO欄のホームページでご確認下さい。
・大阪方面から
阪奈道路沿いにあるお寺なので、早朝拝観なら車の利用が便利です。(駐車場あり)
【拝観時間】
午前9時〜午後16時半(入山は16時まで)(※7月中の土日のみ、午前7時から開門)
一面蓮の花畑の中へ!
実は『ロータスロード』の3つの古刹の中で、蓮の花を一番間近で楽しめるお寺は喜光寺なのです。
喜光寺の蓮は全て鉢植えで、しかも立ち入り禁止のロープや柵などが無いため、満開の7月に訪れると蓮の花畑の中を歩く事が出来ますよ!
蓮の花や葉は大きいので、特に小さなお子様が花畑の中を歩くと、まるで仏様の脇におられる可愛らしい童子様のよう。柔らかい香りに包まれて、蓮の花畑の中からご本堂や南大門を仰ぎ見れば、まさしくそこは仏様の世界!西方浄土が広がります。
また間近で蓮の花の写真を撮りたい方にも喜光寺はおススメです。
※三脚または一脚は禁止されています。ご注意を!静かに蓮の花を楽しまれている方も多いので、無理な撮影はご遠慮下さい。マナーを守って、仏様の世界を楽しみましょう!
まさに仏様の世界。石仏と蓮の幽玄美!
ここで、訪れた方の一番印象に残る素敵な場所をご紹介します。
境内に江戸時代に造られた「不動明王様」・「観音菩薩様」・「地蔵菩薩様」・「阿弥陀如来様」など47体の石仏群があるのですが、蓮の花とのコラボレーションはそれは見事な幽玄美!
これぞ仏様の世界!を見ることが出来ます。写真撮影も素敵ですが、出来れば朝の静けさと共に、美しい光景を心で味わって頂きたいおススメの場所です。
ある意味「行基さんロード」でもある『ロータスロード』
出発地点の喜光寺の蓮の花を堪能したら、『ロータスロード』を進んで唐招提寺や薬師寺の趣きの異なる蓮も楽しみましょう。
実はこの2つの古刹も行基さんと縁があります。現在、喜光寺に安置されている「行基菩薩坐像」は唐招提寺の行基像(重要文化財)を複製したものなのです(※)。また喜光寺は薬師寺唯一の別格本山なのですが、薬師寺は行基さんがかつて修行をされた地。『ロータスロード』は行基さん縁の地を巡る『行基さんロード』でもあったのです!
喜光寺では例年7月の暁天講座(ぎょうてんこうざ)の3日間だけ、弁天堂の御本尊で人頭蛇身のお姿をした秘仏『宇賀神像』が御開帳されます。
平成26年は特別御開帳を行っており、《6月25日〜8月25日》の期間、この不思議なお姿をした秘仏を見る事が出来ます!是非、美しい蓮の花と共にご覧になってみて下さい。
古都奈良の夏を彩る蓮の名所、喜光寺で美しい蓮と仏様の世界に浸ってみませんか?
きっと行基さんが身近に感じられることでしょう。
『ロータスロード』と共に、あなたの奈良観光をより味わい深いものにしてくれる、魅力的な古刹です。
●平成26年の『ロータスロード』のイベントは6月20日〜8月25日です。
(※蓮の見頃は各寺院によって異なります)
※元々、喜光寺に祀られていた行基像は、現在、西大寺の「行基堂」にお祀りされています。(かつて西大寺の末寺だったため)
〈参考文献〉
著:喜光寺住職、現・薬師寺管長 山田法胤「喜光寺 行基終焉の古刹」柳原出版
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いづみ 小道
学芸員資格
元航空会社職員、元美術館職員、WEBライター
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