スマートフォン(スマホ)で手軽に遊べるソーシャルゲーム。「無料」で気軽に始められ、巧妙な仕掛けにお金が使いたくなる。社会問題化した「コンプガチャ」には規制の網がかけられたが、射幸心をあおる手法はいまだ健在だ。今や「不夜城」と化したソーシャルメディアから、子どもたちを守るにはどうしたらいいのか。その処方箋を、元小学校教員でIT(情報通信)ジャーナリストの高橋暁子氏が解説する。今回はソーシャルゲームにのめり込む子どもの心理に迫る。
あなたはソーシャルゲームやスマホゲームをやったことがあるだろうか。一度やってみると、その中毒性の高さに驚くはずだ。
その一例が、一定の時間でゲーム内のキャラクターの体力が回復する仕組み。本人の意思にかかわらずゲームを継続できなくなるものだが、ゲームができない間もゲームのことが気になるようになっている。
友だちと協力すると、自分にも友だちにもメリットがある“交流”の要素も、ゲームをやめられなくする要素の一つだ。それだけではなく、アイテムのコレクションや勝負、周りのユーザーからの評価や承認など、中毒性を高める仕組みやお金を使いたくなる仕組みが数多く存在する。
■「付き合いだから仕方ない」
「ゲームをやらないと友だちから浮いちゃうからやるの。招待されたり、体力回復アイテムをおねだりされたりするし、無視するとやばい。LINEの新しいゲームが話題に出たらやらなきゃついていけない」と中学1年生のA奈は言う。
LINEのゲームには流行り廃りの波が大きく、以前流行したゲームを今ではもう誰もやっていない、といったこともある。A奈はゲームが一つ廃れるたびに、友だちの間で流行している新しいゲームを始めるという。
LINEの友だち同士でつながってアイテムを送り合ったり、招待したりすることで自分にもメリットがある。この仕組みが、人間関係とゲームを強固に結び付け、子どもたちをはまらせる。A奈が発した「自分がやりたいんじゃなくて、付き合いだから」という、諦めたかのような言葉が印象的だった。
ソーシャルゲームやスマホゲームから派生する心理を理解しなければ、子どもがゲームにはまり課金サービスを利用してしまう理由には決してたどり着けない。実際にゲームではどのような演出があって、どのような心理が働くのかを見ていこう。
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