5d32 (cache) 国家公務員賞与「平均58万円」は数字のトリックだった - Infoseek ニュース

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霞が関は相変わらず厚遇/(C)日刊ゲンダイ

国家公務員賞与「平均58万円」は数字のトリックだった- 日刊ゲンダイ(2014年7月1日09時26分)

 国家公務員に30日ボーナスが支給された。大新聞・テレビは「平均58万6700円」と報じているが、これは内閣人事局の広報資料をコピペしただけ。実際はもっと支給されている。なぜなら、この平均額には公務員の厚遇を隠すトリックがあるのだ。

 国家公務員の数は約58万人。このうち自衛官、刑務官、医師などの専門職や、次官や局長といった幹部職を除いた事務系公務員(行政職)は14万人いる。「58万円」は、さらに「課長など中間管理職」を除外した“ヒラ”の職員6万9125人分の平均額に過ぎない。なぜ中間管理職まで除くのか。

「民間企業は管理職を除いた組合員平均で公表しますよね。我々もそれに準じました」(内閣人事局給与第1係)

 これは詭弁だろう。公務員は民間と違い、年功序列で誰でも昇進できる。行政職の管理職は7万3692人もいて、ヒラより多いのだ。管理職を含んだ金額でなければ、真の平均支給額とはいえないのではないか。

 実際にはどれだけ支給されているのか。内閣人事局が明かさないので、人事院に取材し、独自に試算してみた。

■ホントは1.5倍

 ボーナス算定の基礎となる行政職全体(平均43.1歳)の平均月給は、40万5463円。これに夏の賞与の掛け率1.9月分を掛けると、平均77万379円だ。さらに部長は2割、課長は1割が加算されるため、実際の平均支給額は85万円ほどで1.5倍に跳ね上がる。

 雲の上の幹部はさらに高額で、局長は205万円、事務次官は269万円。庶民に増税を押し付けながら、いい身分である。

(ジャーナリスト・若林亜紀)

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