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薬の論文データ改ざん 手動入力の形跡7月1日 4時51分
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大手製薬会社、ノバルティスファーマの高血圧治療薬の論文データ改ざん事件で、論文の基になったデータの中に自動的に計算されるはずの数値を手動で入力した形跡が残されていたことが関係者への取材で新たに分かりました。
特捜部は元社員によるデータの改ざんを裏付ける証拠の一つとみて1日、薬事法違反の罪で起訴するものとみられます。
ノバルティスの元社員、白橋伸雄容疑者(63)は高血圧治療薬「ディオバン」の臨床研究で、研究データを不正に操作し京都府立医科大学の研究チームに虚偽の論文を発表させたとして先月、薬事法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
特捜部は白橋元社員の自宅などの関係先を捜索し論文の基となった研究データを押収していますが、このデータの中に統計ソフトで自動的に計算されるはずの数値を手動で入力した形跡が残されていたことが関係者への取材で新たに分かりました。
特捜部は、データの解析を担当していた白橋元社員がデータを改ざんしていたことを裏付ける証拠の一つとみて1日、薬事法違反の罪で起訴するものとみられます。
また、特捜部は白橋元社員が京都府立医科大学のほかの論文のデータの改ざんにも関わっていた疑いがあるとみて捜査を進めています。白橋元社員の弁護士は取材に対し、「複数の医師と相談し、データを手動で入力し直したのは事実だが、改ざんには当たらない」としています。
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