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イスラエル首相 少年3人死亡で報復示唆
7月1日 9時02分

中東のヨルダン川西岸で行方が分からなくなっていたイスラエル人の少年3人が30日、遺体で見つかり、イスラエルのネタニヤフ首相はイスラム原理主義組織ハマスによる犯行だとしたうえで「ハマスは代償を払うことになる」と述べ、報復措置を取る可能性を示唆しました。

ヨルダン川西岸の都市、ヘブロン近郊では先月12日、イスラエル人の少年3人が自宅に帰るためにヒッチハイクをしている様子が目撃されたのを最後に行方が分からなくなっていました。
イスラエル政府は、イスラム原理主義組織ハマスによるテロ目的の誘拐だと断定して捜索を続けていましたが30日、ヘブロン近郊で少年3人の遺体を発見したと発表しました。
これを受けてイスラエル政府は緊急の閣議を開き、ネタニヤフ首相が「責任はハマスにある。ハマスは代償を払うことになる」と述べてハマスに対し、報復措置を取る可能性を示唆しました。
ハマスは犯行への関与を否定していますが、捜索を行ってきたイスラエル軍がこれまでに400人を超えるパレスチナ人を拘束したほか、3人の遺体が発見されたあとに軍とパレスチナ人との間で衝突も起きていて、今後のイスラエル政府の対応次第ではさらに緊張が高まることも予想されます。

米大統領「最大限の強いことばで非難」

アメリカのオバマ大統領は30日、「アメリカは罪のない少年に対する愚かなテロ行為を、最大限の強いことばで非難する」とする声明を発表しました。
そして、「イスラエルとパレスチナの当局には、協力して犯人を見つける努力を続けるとともに、状況のさらなる不安定化を避けるよう強く求める」として、イスラム原理主義組織による犯行だとして非難を強めるイスラエル政府がパレスチナ側に対し報復措置を取ることがないよう求めました。

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