ウクライナ大統領 停戦延長しないと発表7月1日 7時55分
ウクライナのポロシェンコ大統領は30日に期限を迎えた親ロシア派との停戦を延長しないと発表し、東部での戦闘がさらに激しくなることへの懸念が広がっています。
ウクライナ東部の戦闘を巡っては、ポロシェンコ大統領が先月20日に停戦を含む和平計画を発表し、その後、親ロシア派との停戦期限を30日午後10時(日本時間の1日午前4時)に設定していました。
期限が迫るなか、ポロシェンコ大統領は首都キエフで国家安全保障・国防会議を開き、期限が過ぎた1日未明(日本時間の1日午前7時)、和平計画が実現しなかったのは武装集団の責任だと非難し、「停戦を延長しないことがテロリストへの答えだ。われわれは攻撃する」と述べ、停戦を延長しない方針を発表しました。
これに先立ち、ポロシェンコ大統領は、ロシアのプーチン大統領とドイツのメルケル首相、それにフランスのオランド大統領と電話会談を行い、停戦期限を延長するよう求められていました。
しかし、ウクライナ東部では政権側が停戦を呼びかけていた間も親ロシア派による攻撃がやむことはなく、10日間で軍の兵士らおよそ30人が死亡したほか、ロシアのジャーナリストも犠牲になっていました。
ポロシェンコ政権としては、歩み寄りから厳しく対処する姿勢へと方針を変えたものとみられ、東部での戦闘がさらに激しくなることへの懸念が広がっています。
|
[関連ニュース] 自動検索 |
・ ロシア 国境検問所ウクライナと共同管理 (7月1日 5時00分) ・ ウクライナ東部で停戦期限 再延長求める (6月30日 20時37分) ・ ウクライナ いまだ停戦実現できず (6月29日 11時26分) ・ ウクライナ 国内避難民が5万人超 (6月28日 21時21分) ・ ウクライナ 停戦延長も沈静化の兆しは見えず (6月28日 19時10分) |
|
[関連リンク] |
|