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バブル時代の価値観が未だに幅を利かせている日本

5月にした堀江貴文さんとの対談の内容が文章になり、一部が horiemon.com で公開された(参照:Windows隆興の礎を作った伝説の日本人。マイクロソフトを支えた天才プログラマー 中島聡)。

堀江さんとは、私のメルマガ「週刊 Life is Beutiful」を通して間接的なコミュニケーションはいままでもしていたが、実際の人物と話のは今回が初めてであった。

Nakajimatop

今一度読み直してみると、このインタビューの中で、私が就職先に関して、

中島 そうですね。その時は親だったり先生から植えつけられた価値観があったんですよ。せっかく大学に行ったんだから、大きな企業に、名の通った大企業に行かなくちゃいけないって、ガッツリ疑問にすら思わず囚われていたわけですよ。アスキーでアルバイトして小銭も稼いで、みんなにちやほやされていたにも関わらず「俺は早稲田も行っていたエリートだから、一流大企業に行くのが当然だ」みたいな感じに行ったんですよ。すごい嫌ですよね、今考えてみると。でも、それに完全に囚われていましたね。

と答えている部分がとても重要だと思う。

パソコンの黎明期に、まさに日本の「ベンチャー企業の走り」のようなアスキー出版でアルバイトをし、かつ、そこで自分が作ったソフトウェアが数億円の売り上げをあげていたにも関わらず、アスキー出版で働くとか、自分で会社を興すということを考えもせずに、親や教授が進めるままに、NTTの研究所に入った私。当時の価値観から考えれば当然の行動だが、その価値観に囚われて「目の前の宝石」に気がつかなかったのである。

今や、日本の大企業は国際競争力を失い、終身雇用制は崩壊しつつあるというのに、未だに「一流大学から一部上場企業に新卒で正社員として入るのがエリート」というバブル時代の価値観が幅を利かせている日本。

この時代遅れに価値観を一日でも早く破壊し、大企業で飼い殺しにされている優秀な人材がベンチャー企業で有効活用されるようにすることが、何よりも大切だとつくづく思う。

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