2014年6月30日23時06分
理化学研究所が小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)がSTAP細胞の検証実験に参加すると発表したのを受け、小保方氏は30日夜、「心より感謝し、誰もが納得いく形で存在を実証するために最大限の努力をする所存です」とするコメントを理研を通じて公表した。
小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士は報道陣に、「存在を証明する一歩だと受け止めている」と歓迎。小保方氏とは電話やメールで打ち合わせし、決定に喜んでいる様子だったという。
三木弁護士によると、小保方氏は体調について「万全ではない」と話している。30日時点でも入院中だが、三木弁護士は「参加できないというほどの状況ではない」と説明。参加方法の詳細を検討中で、STAP細胞の存在は「速やかに証明できるのではないかと考えている」と語った。
検証実験は、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)が4月から実施している。小保方氏が参加する際は、透明性を確保するため、複数のビデオカメラで記録し、監視役が必ず立ち会うという。7月末から8月初旬に中間報告を発表する予定。
一方、論文の新たな疑義に対する予備調査について、三木弁護士は「コメントを控えたい」と説明を避け、検証実験と論文不正は別の問題との認識を示した。懲戒処分の先送りは「落ち着いて(検証に)参加するということでは良い要素になる」と話した。
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