29日のパネルディスカッションに臨んだ(右から)マラーノ氏、加瀬氏、KAZUYA氏

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29日のパネルディスカッションに臨んだ(右から)マラーノ氏、加瀬氏、KAZUYA氏

 夕刊フジで「痛快! テキサス親父」(毎週木曜)を連載する米評論家、トニー・マラーノ氏と、外交評論家の加瀬英明氏、動画サイト「ユーチューブ」などで保守的言論を展開し、若者に絶大な人気を得ているKAZUYA氏が29日午後、東京・サンケイホールでパネルディスカッションを行った。約600人の参加者を前に、「歴史戦をいかに戦うか」というテーマで思う存分語り合った。元ビートルズのジョン・レノンと靖国神社の知られざる関係も披露された。

 まず、慰安婦問題について。

 加瀬氏は「日本では歴史上、奴隷制度は一度もなく、韓国の『慰安婦=性奴隷』という批判は事実無根だ。日本は国家として最も重要な国防を米国に丸投げしているが、これ以上、『日本=性奴隷の国』という間違ったイメージが広まれば、イザというときに誰も助けてくれなくなる。国家存亡に関わる深刻な問題だ」と指摘した。

 マラーノ氏は「韓国は、米国にガラクタの慰安婦像を建てているが、とんでもない。『米国を利用するな!』と言いたい。韓国は『慰安婦は強制された』と吹聴しているが、私の友人が1970年代に韓国に駐留した際、基地の外に出ると、逆に女性たちに『売春させて』と強制された」と苦笑いした。

 KAZUYA氏は「韓国は現在でも、世界中に売春婦を輸出している。日本にも韓国人売春婦は何万人もいる。そんな国が日本を批判するとは考えられない。慰安婦問題をきちんと発信しているメディアは産経新聞しかない。朝日新聞は原因を作ったのに(訂正も、謝罪もしない)…」とあきれた。

 靖国問題でも議論は盛り上がった。

 マラーノ氏は「どんな国でも、国家のために尊い命を捧げた人々に哀悼の念を示すのは当然。中国や韓国は、日本の首相の靖国参拝を批判しているが、日本のトップが国内を移動することに他国が文句をいう権利はない。安倍晋三首相は昨年末に参拝したが、本物の愛国者だ」と語った。

 KAZUYA氏は「靖国神社は日本と日本人にとって大切な場所だ。靖国神社の遊就館で特攻隊員の方々の遺書を読むと、(父母を思う心や、国を守る純潔な魂に)『自分は何をしているのか』と心から思う。一部マスコミの靖国報道には偏見がある。ぜひ、すべての日本人に参拝してほしい」と呼びかけた。

 加瀬氏は「日本の首相は他国が何を言おうが、靖国神社を参拝してほしい。米国のアーリントン国立墓地には普段あまり人は来ないが、靖国神社は連日多くの人々でにぎわっている。日本人が本質的に重要性を知っているからだ。私のいとこにオノ・ヨーコがいる。夫のジョン・レノンは生前、来日したときは必ず靖国神社に参拝していた。外国人にも靖国神社の重要さは理解できる」と明かした。

 パネルディスカッションは予定時間を大幅に延長となったが、最後まで、南京大虐殺の大ウソや、憲法改正の重要性、偏向マスコミ問題、反日プロパガンダに対抗する方法などについて、熱い意見が交わされた。