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STAP 論文取り下げへ 研究成果白紙に6月30日 17時39分
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理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが科学雑誌ネイチャーに発表したSTAP細胞の2本の論文が、今週、正式に取り下げられることが分かりました。これで、新型万能細胞の作製に成功したという世界的に注目を集めた研究成果は白紙に戻る結果となりました。
今週、正式に取り下げられることになったのは、理化学研究所の小保方リーダーらが科学雑誌「ネイチャー」に発表した「article」と呼ばれる論文と「letter」と呼ばれる論文の2本です。
このうち、STAP細胞の作製方法などを示した「article」については、ことし4月、理化学研究所の調査委員会が画像のねつ造などの不正があったと認定し、小保方リーダーらに論文の取り下げを勧告していました。
また、細胞の万能性を説明した「letter」についても、実験には使われていないはずの2種類の細胞がデータから見つかり、それぞれ万能細胞の一種、ES細胞と、胎盤を作るTS細胞と似ているなど、新たな疑義が次々と指摘されました。
これを受け、理化学研究所の改革委員会は「letter」についても不正がなかったか調べるよう求めましたが、理化学研究所はいまだ調査を行っていません。
理化学研究所は現在、STAP細胞が本当にあったかどうかを調べる検証実験を行っていますが、論文の正式な取り下げで、新型万能細胞の作製という世界的に注目を集めた研究成果は発表から5か月で科学的根拠を失い、白紙に戻る結果となりました。
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