体が資本。自分の身を守れるのは自分だけ。口癖のように唱えています。熊本です。
今まで病気や検査に関しては、職業柄、父に委ねていましたが、区の子宮がん検診をきっかけに、
彼氏のことや将来の自分について考えた結果、検査や病気について理解を深めることにしました。
人間は生物である以上、いつかは必ず死にます。中には対策が厳しい病気もあるかと思いますが、
早期発見をすることで助かる病気が圧倒的に多いです。ただ、わかっていても日々の多忙を理由に、
自分の体に向き合えていない人が多いような気がします。それってとてももったいないことだなぁと。
現状把握や最低限の知識により得られる安心感が、無知による不安を軽減してくれるはずです。
以下、検診について記載しましたので、健康診断の受診項目を検討中の方などの参考になれば、幸いです。
まずはじめに。
■医学的検査の種類とは?
・健康診断:年に1度、広く健康状態を確認する検査。レントゲンや採血、尿検査などを行う。
学校や会社側が実施。年代によって内容が異なる。
20代:胸部レントゲン写真・採血・心電図・聴力・視力など。
30代:胸部レントゲン・採血・心電図・上部消化管造影・便潜血検査、乳がん・子宮がん検診など。
・検診 :ある特定の疾患を念頭に置き行われる検査。
■検診の種類とは?
・がん検診 :各内蔵のがんの有無を確認するための検査。
肺がんや胃がん・大腸がん、乳がんや子宮がんなどは、地方自治体からの
補助金で比較的安価で受診可能。(ある一定の年齢層に限る。)
・特定健診 :メタボ診断。身長、体重、BMI、肝機能検査、腹囲などからメタボ状況を確認する検査。
・人間ドック:特定の部位のがんに限定せず、がんや生活習慣病など頻度の高い疾患を確認する検査。
各医療機関で様々な検査の種類がある。(詳細まで検査可能な1泊2日コースなどはかなり高価。)
・PET検診 :人間ドックの一種。全身のがんを確認するのに特化した検査。
・脳ドック :脳に特化した検査。
・心臓ドック:心臓に特化した検査。
■どの検診を受検するべきか?(遺伝の関係もあるので一概には言えないが、参考までに。)
・年齢・性別から判明する早見表で確認。
・タイプ別で確認。
・既に感じている不安要素から確認。
次に、頻度の高い疾患である、がんと生活習慣病について記載。
■がん及びがん細胞について
・がん細胞は決して特殊な細胞ではなく、元々は自分自身の細胞(約60兆個)である。
・新しい細胞が生成される過程で、DNAの情報の誤認識(発がん性物質)が原因で、がん細胞が生成される。
・ただし、体には免疫作用があるので、基本的には、がん細胞は処理されていく。
・が、免疫作用が機能しなかった場合、当然がん細胞は残り、一つ残れば、倍々ゲームで増加。
・大きさにして1cm、重さにして1g、細胞の数にして10億個に達した段階で、
レントゲンやCT、エコーや内視鏡などで「がん」として認識されるようになる。
■生活習慣病について
・以前は成人病と呼ばれていた病気で、各々の生活習慣によって引き起こされる病気。
・良い生活習慣を身に着けることが大切。代表的な要因は、食事、運動、睡眠、お酒とたばこ。
■生活習慣病の種類
・糖尿病 :高カロリーな食生活の継続、日頃の運動不足やストレスなどが原因。
・高脂血症:遺伝、糖尿病、脂質の取りすぎなどが原因。
・高血圧症:遺伝、食事、肥満など、加えて、腎臓の病気やホルモンの異常などが原因。
・肥満症 :脂肪が多く、標準体重より体重が重くなった状態。
(ホルモンや脳の異常、遺伝性の病気が原因となる場合もある。)
・がん :遺伝、もしくは、生活習慣の偏りが原因。
喫煙は、肺がん、喉頭がん、食道がん、膀胱がんなど多くのがんの原因となる。
・脳卒中 :高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化、不整脈などが主な原因。
・動脈硬化:喫煙、運動不足、肥満、高血圧、高脂血症、ストレスなどが主な原因。
血流が悪くなり、脳や心臓にいろいろな病気を引き起こす原因となるので注意。
■生活習慣病の主な要因と対策
・食事:低脂肪高繊維食がお勧め。脂肪を避け繊維を増やす。(便通の改善にも役立つ。)
腹8分目までにし、21時以降は食べない。
・運動:ー定期的な運動は、心身に良い影響を及ぼす。(例えば、全身の血流が良くなるなど。)
少し早めのウォーキングやジョギング、水中ウォーキングなどは適度な負荷でお勧め。
・睡眠:前述の効果的な睡眠方法を試して下さい。
・禁煙:禁煙に越したことはない。
・お酒:適量で我慢。適量とは、ビール:(500ml)、日本酒:1合(180ml)、
焼酎:0.6合(約110ml)、ウィスキー:ダブル1杯(60ml)、ワイン:1/4本(約180ml)、
缶チューハイ:1.5缶(約520ml)などが標準的。また、週に1,2日は休肝日を作ることをお勧め。
最後に、様々な検査の詳細と判明する病気について記載。
■血液検査とは?何が判明するのか?
・2,000以上もの項目を確認可能で、各症状や疾病に合わせて検査の範囲を変更。
・大きく目的は2つ。スクリーニング(体に大きな異常がないかどうかをざっと見る。)、
症状の程度や治療の経過を確認する。
・定期健康診断などで行われるスクリーニング検査で判明する内容
貧血の有無、肝臓や腎臓の機能、栄養状態、高脂血症・糖尿病などメタボに関わる項目が判明。
・献血の際は、肝炎などの感染症についても確認。
・検査結果を見る際は、単純に正常値の確認だけではなく、前結果からの推移・経過を確認すべし。
■尿検査とは?何が判明するのか?
・尿は腎臓にて生成。腎臓は血液から不要な物質を濾し取る臓器。
・尿の仕組みは、尿管を通って膀胱に集められ、ある程度の量が貯まると尿道を通じて排泄。
通常は、不要な成分と水分が尿を通じて体外に排泄。が、様々な疾病によって、
尿中に含まれてはならないものが混じる場合がある。それを確認する検査。
・腎臓、尿路の病気、糖尿病、妊娠の有無などが判明。
■心電図検査とは?心臓の役割とは?何が判明するのか?
・身体に電極をつけて、筋肉が収縮する時に出す微弱な電気信号を感知する検査が心電図検査。
・心電図検査では、心臓のリズム(60-80回/分が安定時)と、4部屋の協調性を確認。
・心臓の筋肉に正常に血流しているも確認。生活習慣病による影響で、動脈硬化が進むと血流が低下し、
十分な酸素が送られなくなり、狭心症や心筋梗塞を引き起こす。
・不整脈(心臓のリズムが取れていない状態)、心疾患、心臓病の有無などが判明。
・心臓は、筋肉の塊(筋肉が絶え間なく収縮すること)で、全身の血液を環流させる働きを持つ。
・血液の役割。全身の臓器が機能するために必要な酸素と栄養分を全身に送り届ける機能と、
同時に全身の臓器が動いた結果出てくる二酸化炭素と老廃物を回収してくる機能。
■内視鏡検査・胃カメラとは?何が判明するのか?
・内視鏡検査は、胃腸の病気を見つけるための検査。
・胃がんは早期発見が1番可能ながん。
・胃カメラ(胃十二指腸内視鏡検査)、バリウム検査(上部消化管造影検査)の違い。
ー胃カメラ :胃の粘膜の微小な変化を直接観察でき、細胞の採取(生検)によって確定診断が得られる検査。
胃潰瘍や胃炎、ピロリ菌の検査だけでなく、早期胃がんの発見も可能。
ーバリウム検査:胃の形全体や胃の動きを見るのに適した検査。
・まずはバリウム検査をして、異常があれば、胃カメラをすべきである。
■婦人科検診・マンモグラフィー(乳房X線検査)とは?何が判明するのか?
・婦人科検診:乳がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどが判明。
対象者は20歳以上で、年に一度の受診が勧められている。
・マンモグラフィー:乳腺専用のレントゲン検査。乳がん、乳腺線維腺腫、乳腺症などが判明。
・女性の1/15人が乳がんになる可能性があり、年々増加傾向にある。日本では10人/日が亡くなっている。
20代から発生し、年を追う毎に増加。40代後半から50代前半にピークを迎える。
・子宮がん検診:主に、頚がん(性行為経験者は誰でも)と体がん(閉経後)の2種類がある。
対象者は20歳以上で、2年に一度の受診が勧められている。
■MRI検査・CT検査・胸部X線検査とは?何が判明するのか?
・MRI検査・胸部X線検査:骨、内臓などの病気の発見するための検査。
・胸部X線検査:X線検査の中で最も簡単な検査方法で一般診断や健康診断でも実施する単純撮影。
肺の病気の診断に有用で、肺や心臓、肺の間にある縦隔などの器官の病気を判明。
具体的には、肺がん、肺結核、肺炎、気管支拡張症や胸水などが判明。
・CT、MRIの違い。
ーCT :放射線を使用。呼吸器や消化器、泌尿・生殖器系の臓器診断に適している。
また、臓器そのものや腫瘍の大きさや進展を確認するには有効。
ーMRI:磁気を使用。縦断面診断が可能なのはMRIだけ。(横断面診断は両方可能。)
脳や神経の描出に関する情報は、CTに比べ、多く取得できる場合が多い。
椎間板ヘルニアのような神経・骨の異常を立体的に捉えることに適している。
心臓ペースメーカーなどの金属が体内に入っている場合には検査不可な場合あり。
■脳ドックとは?何が判明するのか?
・無症候性脳梗塞、未破裂脳動脈瘤、脳腫瘍、脳出血、脳動静脈奇形、もやもや病など脳に関する病気を判明。
以上。勉強になったなと。
理解しておく必要性があるにも関わらず、人(父)に頼って、自分で調べようとしていない事柄は、
ずっと心の中で引っかかているので、気持ち悪いものですね。。(あーすっきり!)
基礎知識をつけておくことで、自分以外の周りの大切な人々にも根拠を持って
検診を勧めることができるので、その点でも良かったです。
さて。私自身のネクストアクションとしては、生活習慣病にかかっている可能性は極めて低そうなので、
近々、乳がん検診を受診しに行きます。数週間後の結果を見て、より安心したいなぁ。
■参考文献
「健康診断・検診・人間ドック」狭間 研至氏 http://allabout.co.jp/gm/gt/1813/
「人間ドックのここカラダ」 http://dock.cocokarada.jp/