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2014.6.30 MON
TEXT BY RICCARDO MEGGIATO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS (ITALIA)
image: SHUTTERSTOCK
テスラのイーロン・マスクは、スーパースポーツカーで電気自動車の世界を変革し、さらに太陽光発電パネルの世界もひっくり返したいと思っている。Solar City社はテスラと同様にこの42歳のアメリカ人のもので、太陽光をベースにした電力システムの設計、生産、普及にすべてを捧げている。
これら2つの企業はそれぞれ別の会社だが、共通点は言うまでもない。
電気自動車の問題は、車両が不格好で性能が低かったことだ。そして、テスラはそれを解決することができた。対して、ソーラーパネルの問題は低効率で高価格、そして耐久性に乏しいことだ。SolaCity社の取り組みは、まさにこうした問題点に対するものになるのだろう。
優秀なるイーロン・マスクは、ポテンシャルがいまだ明らかにはなっていない市場に割って入り、制限となっている要素をなくそうと行動するのだ。
実際のところ、高効率のパネルを生産する企業Silevo社を3億5,000万ドルで買収したいま、マスクの巨大企業は、太陽光発電システムの生産を行う世界で最も大きな工場のひとつを建設することを目指している。
計画はまだ初期段階にすぎないが、建設はニューヨーク州を予定している。年に1,000MW以上の太陽電池セル生産量を担保して増加する市場の需要に対応するためだが、低価格だが効率と耐久性に欠けるパネルを供給している中国企業の前進に対抗するためでもある。
しかし、マスクとSolarCity社には、コストの問題が残る。最近では電力料金が非常に重視されるが、実際の節約につながるのかについて疑問符のつくソーラーパネルに、資産を費やす用意のある家庭は多くはない。
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