夏の甲子園準Ｖ、台湾・呉投手の銅像寄贈

(日刊スポーツ)

　１９３１年夏の甲子園大会に、日本の統治下にあった台湾から初出場して準優勝した嘉義農林学校のエース・呉明捷投手の銅像が１９日、台湾の嘉義市から野球殿堂博物館（東京都文京区）に寄贈された。

　同校の当時の快進撃を題材にした映画「ＫＡＮＯ」が台湾で大ヒット。呉氏の功績があらためて注目される中、黄敏恵・嘉義市長が来日して寄贈式が行われ、野球殿堂博物館の理事長を務めるプロ野球の熊崎勝彦コミッショナー（７２）に銅像を手渡した。

　熊崎コミッショナーは「この銅像を通して日本野球史の一端を野球ファンに紹介できることは当館にとって意義深いこと」と語った。