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飯舘の「メガソーラー」着工 20年間で13〜14億円の収入へ

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菅野村長ら工事関係者が安全を祈願した起工式
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東京電力福島第1原発事故で全村避難が続く飯舘村で計画されていた大規模太陽光発電施設(メガソーラー)事業の起工式が19日、同村で行われ、関係者が工事の安全を祈願した。出力は東北最大規模の10メガワット(1万キロワット)で、稼働開始は2016(平成28)年4月を予定している。
同施設は、村と電気設備会社「東光電気工事」(東京)が共同出資して事業を行う。村が資本金9000万円のうち4000万円を出資し、同社の青木宏明常務が社長を務める「いいたてまでいな太陽光発電」が運営する。建設予定地は同村飯樋(いいとい)地区の村有牧草地の計約14ヘクタール。年間発電量は約1100万キロワット時で、一般家庭約2500世帯の電力消費量に相当するという。
パネル枚数は計4万2462枚。発電した電力は東北電力に全量売電する。同村は事業収益の配当金や借地収入、固定資産税収で20年間に総額13〜14億円の収入を見込んでおり、村の独自財源として復興事業への活用を予定している。5人ほどの地元雇用も見込んでおり、施設のメンテナンスなどを担当する。
起工式には関係者約50人が出席。神事で菅野典雄村長らがくわ入れなどを行った。菅野村長は式後、「村復興の足掛かりにしていきたい。収益は住民に対するソフト事業に活用できれば」と話した。
(2014年6月20日 福島民友トピックス)
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