サッカーの日本代表はワールドカップ(W杯)ブラジル大会を1分け2敗の勝ち点1で終えた。同居した国々との力関係から勝ち抜くチャンスは大いにあると思われたC組で日本は、初戦のコートジボワールに1―2の逆転負け、第2戦のギリシャは10人の相手を崩せず0―0の引き分け、そして起死回生の1次リーグ突破を期した第3戦のコロンビア戦は1―4で完敗した。2大会ぶりの1次リーグ敗退の衝撃は今後に大きな教訓を残したようだ。
■ザック監督、退任会見で気になる発言
感情が高ぶりそうな試合後の記者会見でも選手を責めたりすることはめったにない日本代表のザッケローニ監督。その姿勢はすべての戦いを終えた後の6月25日、ベースキャンプ地のイトゥで行った退任会見でも変わらなかった。
そんな監督との別れを清武(ニュルンベルク)は「本当にずっと選手を信頼してくれていた監督。これまでも自分たちが結果を出せなくても監督が受け止めてくれて、決して選手のせいにしなかった。本当に素晴らしい監督だったなと思う」と惜しんだ。
選手に対する批判と同じく、保身のための言い訳めいた発言もほとんどしない監督だけに、ちょっと気になる発言が退任会見であった。今回のW杯で苦労したことの一つとして選手の心理面に立ち入ることの難しさを語ったのだ。
■選手に精神的な揺れ、制御に苦しむ
「ゲームへの入り方。そこに関しては一人の監督として(選手の内面に)触れるのが一番難しいところだった。目には見えない心の部分はいろいろな要素によって左右される。どういう状況で気持ちがつくられるのか。一人の監督として入り込めない、バランスを取ってあげられない部分があった」
「日本代表がこれから(レベルを)上げていくものがあるとすれば、ゲームの中で起こりうる、自分たちに不利に働くエピソード、例えば(自分たちにとって理不尽な)ジャッジなどがあった時に、それによって自分たちの戦いが左右されるのではなく、継続してプレーを出せるようにしていかなければならない」
ザッケローニ監督は、今回のW杯で選手の精神的な揺れに幅があり、それをコントロールするのに苦しんだことを正直に告白したわけである。
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